レポート:20代女子「投資デビュー」のウラ側

女性FPが明かす 20代女子「おカネの悩み」の正体とは

  • 公開日:2020.04.09

●20代女性は老後への危機感が強い!
●関心はiDeCoよりつみたてNISAに
●手軽なネット証券が、女性の投資デビューを後押し

2019年は、「老後2000万円問題」や消費税増税など、お金のことを考えるきっかけになる出来事がたくさんありました。その影響もあり、最近、私の元にマネー相談やセミナーを聴講しに来る方も増えていますが、中でも20代女性の相談が急増しています。なぜ、前回インタビューをした楽天証券だけでなく、FPへの相談者にも20代女性が増えているのか、その理由についてお話しします。

相談に来る皆さんは、さまざまなお金の悩みや不安を抱えてやってくるわけですが、中でも一番多いお悩みは「老後生活への不安」です。

というのも、現在の20代は、生まれたときから世の中がデフレの状況にあり、景気の良い時代を知らず、さらに少子高齢化が加速し、国も会社も余力が少なくなる中、将来に対しても明るい展望を描けていないからです。

ただでさえお給料は上がらないのに、税金や社会保険料は上がる。おまけに将来の年金もどうなるか分からない……と、老後への不安は増大する一方のようです。

そんな影響もあり、20代女性のお金の使い方を見てみると、趣味や交際費、自己投資など、使うところにはしっかり使っていますが、基本的には無駄遣いをせず、堅実に暮らしている人が多い傾向にあります。それでも、収入が少なく、貯蓄もままならないという人も少なくありません。

私のところに相談に来る20代女性には、「一生独身かもしれない」と生涯独身を想定している人が多いのですが、結婚したとしても、女性の方が男性よりも長生きなので、その事実も老後不安を加速させている要因になっているのかもしれません。

一昔前は、若い女性からのマネー相談というと、毎月の家計管理の仕方や貯蓄方法、保険の相談などが主流でした。

ところが、老後2000万円問題が起こって以降、「どうにかしてお金を増やしたい」という投資に関する相談が急増しています。それまでは漠然と将来に対して不安を抱いていたのが、「老後を公的年金だけに頼っていては2000万円足りなくなる」という事実を突きつけられたことが大きかったようです。

また、消費税増税も重なり、お給料が伸びない中で家計負担が増えていること、預貯金の金利が超低金利であることなども20代女性の投資に対する関心を高めた要因でしょう。

とはいえ、「投資は難しい」「元本が割れるのが怖い」「お金がないとできない」という投資に対してネガティブなイメージを持っている人がほとんど。投資をしないとお金が増えないのは分かるけれど、なかなか一歩を踏み出せない、証券会社から資料を取り寄せてみたけれどそのまま放置して半年になるという人も珍しくありませんでした。

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著者

高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
高山 一恵
(株)Money&You取締役。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Café』を運営。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
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