お金の不安に効く! FP自らが語る「FPの真の活用法」

あえての「有料相談」も有効! コスパよくFPを活用する3つの方法

  • 公開日:2020.04.28

FP相談は無料のものもありますが、1時間当たり1万円を超えるものも珍しくありません。まずは気軽に利用できる無料相談を試してみようと思う人も多いと思いますが、その際は無料相談の“からくり”に留意してください。

無料相談を行うFPの多くは、所属する会社からの給与や、販売した保険や金融商品の販売手数料を収入源としています。つまり、扱っている商品の必要性の訴求や内容の説明がアドバイスの中心となるのが一般的なので、街で家電製品を買うときと同じように、「そもそもこの商品は自分に必要かどうか」「他社やほかの解決策と比較して、妥当性があるかどうか」などを自分で判断する必要があるのです。

また、住宅購入資金の無料相談など、商品の購入を提案しない無料相談もありますが、そのような場でのアドバイスに当たって、FPは依頼元の意向を無視するのが難しい、ということは容易に想像がつきます。

依頼元となる相談会の主催者が自治体などの公共団体であれば中立的なアドバイスが期待できます。しかし、マンションのモデルルームで開催されている相談会などが分かりやすい例ですが、こうした無料相談では、FPへの依頼主が誰なのか、目的は何なのかを推測して利用するのが賢明でしょう。

そう考えていくと、依頼元と相談者が同じ有料相談なら、無料相談と比べ相談者の立場や利益を大切にしたアドバイスが期待できます。しかし、1家庭に1人のFPがじっくり向き合う個別相談は、いわば“家庭教師”のようなもので、長時間の手厚いサポートを依頼すれば自然と高額になります。コスパを上げるためには、限られた相談時間でも質を高くする相談者自身の姿勢が大切です。

相談する前に、「何が不安なのか」「将来どのような生活を送りたいのか」「現在自分たちで取り組んでいることは何か」など、悩みや希望を家族内で話し合っておくと良いでしょう。

また、FPから収支の分かる書類の準備などを求められたら、対応をおろそかにしないことが大切です。資料を集めたり見直したりすることは手間がかかるでしょうが、現状把握につながる作業なので、その準備作業だけでも疑問や不安が減ることもあります。

相談はあくまでも相談にすぎません。相談を通して見えた課題を解決するためには、相談者自身が行動に移し、解決していく姿勢を持つことがとても大切です。税金や相続などの専門知識が必要な問題はある程度FPに頼りきりでも構いませんが、日々の家計管理や貯蓄計画、資産運用の方針などは長い人生でずっと必要となってくるため、自分で解決する力を身に着けられるのが理想的です。ときには耳の痛い話をされることもあるでしょうが、今できることから少しずつ着手して、改善していくことが大切です。

FPはお金の問題解決をサポートする存在ですが、利用者がどのようにFPを利用するのかによって、かかる時間やお金、選べる解決策も変わってきます。必要なときはFPの書籍や有料相談をしっかり活用するとともに、自身も積極的に情報収集や実行に取り組むことが、コスパ良くお金の悩みを解消するコツと言えます。

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著者

張替 愛 ファイナンシャルプランナー ・マネーライター
張替 愛
FP事務所マネセラ代表。家計相談や執筆、講師など、幅広く活動する。専門は教育費・資産運用・海外赴任など。AFP、2級FP技能士。

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