「コロナ明け」に備える!いま、見直しておきたい家計の3項目

「コロナ明け」に備える!いま、見直しておきたい家計の3項目

  • 公開日:2020.05.27

Editor's Eye

●収入・支出と資産総額の見直しが重要
●収入は制度を最大活用、支出は「コロナ前」と比較を
●資産総額はバランスシートを作ろう
●資産形成には積立投資の継続が有効

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)は私たちの生活を一変させました。当たり前にできていたことができなくなり、不安定で不自由な生活に耐えながら、一刻も早い収束を願っておられることと思います。私のところにも、「コロナで収入が激減したがどのようにやりくりしたらいいのか」「貯金を切り崩しているが、この先、大丈夫でしょうか」といった相談が寄せられています。予期せぬアクシデントで家計の収支バランスが崩れると、これまでのプランが成り立たず焦る気持ちが出てくると思います。ここでは、コロナショック明けに家計を良い方向に進ませるために、家庭でできることをお伝えしていきます。家計を見直す3項目は、「収入」「支出」「資産総額」です。それぞれの見直し方を見ていきましょう。

まず、収入についてです。自治体の休業要請などに従い、本当に大変な思いをされておられる方も多いのではないでしょうか。また、コロナによる失業や解雇、収入の減少を余儀なくされた方もいるでしょう。こうした方への補助金制度がありますので、日頃から情報をキャッチアップし、申請できるものは忘れずに申請しましょう。

首相官邸のHP「くらしとしごとの支援策」には、会社員、個人事業主、仕事をしていない人、学生などそれぞれのカテゴリー別に使える制度がまとめてあります。

資金が足りずに借り入れをする場合は、まずは、上記サイト内にあるような政府関連の融資を利用しましょう。無利子、無担保で貸してくれる制度があります。

また、現在の収入は、コロナショックが明けた後に回復の見込みがあるのか、それとも働き方や事業スタイルを変える必要があるのか、そういったことも見極めながら、次の支出の項目を見直していきましょう。

支出については、まず、コロナで自粛している現在の月当たりの生活費を調べてみましょう。通帳に記載されている月始めの額と、終わりの額を差し引きすると、手軽に1カ月の支出額が分かります。

次に、自粛意識が高まっていなかった今年の1月~2月の月平均の支出額と比べてみてください。4~5月は自粛をして、節約になっていた時期だと思いますので、食費や水道光熱費以外の支出は減った家庭が多いのではないでしょうか。

例えば、1月の支出額を100として、4月は外出や外食がなくなり70くらいと、支出額は減ったものの、ストレスは1月よりもかかる1カ月だったとします。コロナが明けた後、どの程度の数値であれば、ストレスなく生活していけると思いますか? 減った額に加え、自粛生活を経験して変化した心境等からご自身にとって最適な支出額がイメージできれば、今後のライフプランにも役立てることができると思います。

「最適な支出額」をイメージするためには、1週間でもよいので、家計簿をつけて何にいくら使っているのか、支出の項目の割合を把握しましょう。ファミリー世帯(小学生以下の子どもがいる家庭)の大まかな目安は

住居費:28%
水道光熱費:5%
通信費:4%
保険料:4%
食費:16%
小遣い:14%
その他:14%
貯蓄・特別支出用:15%

となります。

この中でも、特に住居費や食費の割合がどれくらいを占めているかを割り出してみてください。例えば、30万円の手取り収入に対して住居費が10万円の場合は、33%が住居費を占めているので、他の支出にしわ寄せがいきます。

自分が納得してお金をかけている場合にはいいのですが、どうも貯められない、どうも自由になるお金が少ない……と感じている人は、理想の家計の割合に当てはめて原因を探ってみてください。

支出の見直し方法は、毎月決まって出ていく支出――住宅ローン(家賃)、生命保険料、通信費、水道光熱費、習い事や、定期購買しているものの費用など、「固定費」から見直します。

通信費でしたら、通話とデータ通信量など、自分の使い方と契約プランが合っているか確認しましょう。通信会社を大手キャリアのサブブランド(UQモバイル、マイネオ等)に変えることで、通信費が3分の1におさえられるケースもあります。

水道光熱費は、日々の節約も大切ですが、電気の自由化やガスの自由化により、契約のプランによっては、使い勝手のよい会社に契約を切り替えると安くなる可能性が大きいので、比較サイトなどでシミュレーションしてみましょう。

こうした見直しにより、以前、家計相談に来られたお客さまの毎月の固定費を4万円削減することができました。その方は、老後、毎月4万円を貯蓄から切りくずす予定だったため、現役時代で節約できた4万円を老後資金に回せると胸をなでおろしていました。固定費の見直しは、1度すれば効果は持続しますので、ぜひここから見直しをしてみてください。

固定費にメスを入れたら、次は変動費の見直しです。

変動費を減らすコツは、予算立てを行うこと。月当たりの予算から1週間当たりの金額を割り出し、例えば食費について予算を1カ月5万円とするなら1週間で1万円、お小遣いは1カ月3万5000円とするなら1週間で7000円以内などの目標を持って過ごしましょう。予算をオーバーしても、翌週で控えめにするなどメリハリをつけて月の中で収められればよいでしょう。

自分が適正だと思う1カ月の生活費が把握できたら、ライフプランを立ててみましょう。この先、どんなことにどのくらい資金が必要になるのか、時系列で書き出してみます。家計に余裕があれば、必要な資金に向けて、毎月コツコツ積み立てていくことが重要になります。

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著者

飯村 久美 ファイナンシャルプランナー
飯村 久美
FP事務所アイプランニング代表。金融機関勤務を経てFPとして独立。家族の夢を応援し家計から日本を元気に、という想いでお金の話をわかりやすく伝えている。著書に『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』(KADOKAWA中経出版)、『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)、『シングル女子の今日から始める貯蓄術』(成美堂出版)がある。
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