なぜ米国株はこれほど強く、今後も株価の上昇は続くのか?

  • 公開日:2020.08.13

4.バフェットは米国の将来に超強気

「Never bet against America(「米国は駄目だ」のほうへは賭けるな)」。世界最高の投資家といわれるウォーレン・バフェットの、自身が会長兼CEOを務めるバークシャー・ハサウェイの今年の株主総会におけるこの発言は象徴的である。

バークシャー・ハサウェイのネット株主総会画面より(尾藤氏撮影)

バフェットは、米国が建国からわずか230年余にすぎない大変若い国であることを強調する。そして、これまで独立戦争、南北戦争、大恐慌、2つの大戦、1987年のブラックマンデー、9.11同時多発テロ、リーマン・ショックなど幾多の困難に遭ってきたが、すべてに打ち勝ってきて、それは今回のパンデミックも同様だという。さらに「米国への追い風は止まっていない。この国への追い風は驚異的だ」と続けたが、これだけ母国に強気なのは、米国の建国の精神、優れた経済システム、チャレンジ精神あふれる国民性、実力が正しく評価される仕組み、正義を重んじる法体系など、米国という国の根幹に関わるところに根差しているように感じられる。

***

米国株はこれからも上がり続けるだろう。過去50年のS&P500の上昇率は年率7.4%。今年のS&P500の上昇率は7月末時点でまだ1%にとどまっているが、FRBがゼロ金利政策と大量の資金を供給する量的緩和政策を当面継続することが市場のコンセンサスとなっており、コロナ禍における底支え役となっている。今年終盤から来年にかけてコロナ・ワクチンが登場し、感染収束の兆候が見えるようになれば、超緩和政策と相まって市場は一段高となり、さらに力強い相場展開となろう。

 

 

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著者

尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス 代表取締役
尾藤 峰男
米国CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、日本FP協会CFP®認定者。1978年早稲田大学法学部を卒業後、日興証券(現SMBC日興証券)で投資アドバイスなど主要証券業務に携わる。英国、カナダ、豪州(現地法人社長)の3カ国に勤務。2000年にびとうファイナンシャルサービスを開業。金融機関から完全に独立した資産運用アドバイザーとして、個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニング・サービスを、商品の販売手数料によらずにフィー(投資助言料)のみで提供している。グローバルな投資理論や外国株投資、国際分散投資に精通。著者に『バフェットの非常識な株主総会』などがある。

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