今回は愛知県在住の医師、宮本雄二さんの例をご紹介します。

相談者: 宮本 雄二さん(66) 医師
ご家族: 妻  優子さん(63) 長女 恵美さん(30) 長男 隼人さん(28) (いずれも仮名)

セミリタイア後の趣味として、個別株投資に意欲

開業医の宮本さんは、経営するクリニックの税務顧問を務める会計事務所が当社の提携先だった縁で相談を受けるようになりました。会計事務所というと、お金の相談を一手に引き受けるイメージもありますが、個人の資産運用に関するアドバイスは一般的に会計士の範囲外となるため、当社を紹介いただきました。

宮本さんのご家庭は2人のお子さんも医師であり、相談時にはちょうど跡継ぎとなる息子さんにクリニックを事業承継する手続きをされていました。それまでは毎日多くの患者さんに接する忙しい日々を送っていましたが、息子さんにバトンタッチしたことで診療が週2日程度に減り、肩の荷が下りたご様子です。

それまでは仕事一筋で、1億円にも達する資産があってもそれを使う暇はなかったという宮本さんですが、これからは余暇を楽しみたいとおっしゃっていました。実際、奥様と旅行に出かけるようになり、証券会社の口座も開いて、これまでは預貯金一辺倒だった資産の運用も始めていました。当時は営業マンに勧められた上場株式の公募案件を保有しているだけでしたが、「今後は自分で銘柄を選んで投資をしたい」と意欲的でした。

世の中には株取引が趣味という方は大勢いますし、選んだ銘柄がうまく値上がりすれば大きな利益も狙えるわけですから、知的なゲームのような感覚で楽しめるのはよく分かります。ただ、このようにハラハラドキドキする運用は、資産運用の柱に据えるべきではないというのが当社の考えです。