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20代独身・足元の見直し。年金保険料追納と資産運用の組み合わせを提案

  • 公開日:2020.12.08

株式にせよ投資信託にせよ、まず余剰資金で行うというのが原則です。預貯金からこれらの投資に回すことになりますが、現在600万円の預貯金があり、この大半を株式投資や投資信託に回してしまうと、将来のライフイベント(結婚等)や、不測な出来事(病気、災害、失業等)で現金が必要になった際に、保有している株や投資信託を売って用意しないといけなくなります。利益が出ている状態で売るならともかく、マイナスの状態で売ることになると、当該株式等は損が確定してしまいます。

まず、余剰資金と対で考える生活防衛資金を考えましょう。生活防衛資金の一般的な目安は生活費×6カ月分です。斎藤さんの場合は今、貯金以外の月々の出費が15万円なので、15万円×6カ月=90万円は最低限、そのまま預金にしておくのがいいでしょう。

では、具体的にいくら投資に回すかですが、実のところ、その人のリスク許容度によります。斎藤さんはお若く独身でもあるので、リスクはとれるのですが、初心者ということを考え、許容度は低めという認識で話を進めますと、NISAの範囲内(=年間120万円)で株式・投資信託を所有するのがいいでしょう。現時点の預貯金や月々8万円の貯金(そのうち1万6000円×30カ月は年金の追納に使うので、当分はひと月平均で6万4000円ほど)から投資に振り分けてみてはいかがでしょうか。

次に株式と投資信託の比率です。「お金を育てる、老後のために資産を形成する」という意味では、分散投資が叶う投資信託に比重を置くのがよいでしょう。コア・サテライト戦略という、運用資産全体をコア(リスクを抑えた安定的な運用)となる土台部分と、サテライト(リスクをとる、攻めの運用)となる部分に分けて運用する考え方があるのですが、コア部分を投資信託、サテライト部分を株式と考えてみてはいかがでしょうか。一般的には、コア部分を7~8割、サテライト部分を2~3割にするのがおすすめです。とくにコア部分に置く投資信託はインデックス型と呼ばれる、手数料が低く指数に連動するタイプにしてみてはいかがでしょうか。

その他、現在独身寮に住んでらっしゃいますが、将来的にご結婚等で退寮になると考えられます。ご結婚の場合は、独身寮の代わりに社宅に住むようになったり、住宅手当を受けることになったりもあるかもしれませんが、そういった転機で住居に関する支出が大きく変わることにも注意が必要でしょう。

***

投資を始めると、自ずとマーケットや経済にも関心が向き、斎藤さんにとっても学びがあると思います。アドバイスとして目安はお伝えしましたが、投資についてはまずは抵抗感のない少額から始めるのもOKです。そうした経験が斎藤さんの人生をより豊かなものにしてくれると思います。

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著者

井内 義典 ファイナンシャルプランナー
井内 義典
よこはまライフプランニング代表取締役、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、特定社会保険労務士、日本年金学会会員。専門分野は公的年金で、3000件を超える年金相談業務を経験。さらに、年金事務担当者・FP向けの教育研修、ウェブメディアや専門誌への記事執筆も行っている。横浜市を中心に首都圏で活動中。

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