定年後の“常識”を一刀両断!「定年前、しなくていい5つのこと 『定年の常識』にダマされるな!」/初心者向けおすすめ本

定年後の“常識”を一刀両断!「定年前、しなくていい5つのこと 『定年の常識』にダマされるな!」/初心者向けおすすめ本

  • 公開日:2020.12.23

Editor's Eye

多くの人にとって、資産形成を考えるきっかけになっている「老後資金の準備」。サラリーマンにとっては、老後≒定年後と置き換えられるでしょう。定年までに●●すべき、定年になったら●●はやめておけ……といった情報がさまざまなメディアで絶えず飛び交う中、経済コラムニストの大江英樹氏は先日、『定年前、しなくていい5つのこと 「定年の常識」にダマされるな!』を上梓しました。刺激的なタイトルをはじめ、本書に込めた想いを、著者である大江氏に熱く語ってもらいました。

「未知の領域」定年後に不安を抱くのは自然なこと

現代は、働いている人の約9割を民間企業や官公庁に勤める給与所得者、すなわちサラリーマンが占めています。サラリーマンにとって「定年」は一大事と言っていいでしょう。何しろ、それまでとは仕事や生活の環境が大きく変化するからです。若いうちは定年なんてはるか先のことだと思っていますが、50代に入ってくると急に現実味を帯びてきます。

基本的に人間というものは“分からないこと”に対して不安を抱くものです。転職することはあっても、一定の年齢に達して「定年」を迎えるというのは誰にとっても初めての経験です。

そこで多くの人は、何か指針となるものを求めます。世の中には定年対策本と言われるものがたくさん出ていますし、定年をテーマにしたセミナーや研修もあちこちで行われています。ところが、これらの書籍やセミナーなどにはひとつの共通点があります。それは、いずれもやや過剰気味に不安を煽っていることです。さらに言えば、老後不安を商材にしている面も見受けられるのです。

経験のないところへ不安を煽られると、余計にそれが増幅されることになります。挙げ句の果ては不安に駆られてよく分からないのに投資を始めたり、強迫観念に駆られて趣味や地域活動に取り組んだりということをやりがちで、結果としてうまくいかないことも多いのです。まだ趣味程度であればともかく、お金に関しては失敗すると年齢的に取り返しのつかないことになる可能性もありますし、地域での活動もよく考えないままにやると摩擦が起きないとも限りません。

人間というものは“分からないこと”に対して不安を抱く

実は、定年なんてどうってことない

今まで多くの人に実際に取材し、また自分自身も定年後8年経ってみて感じることは、「定年なんて、別にどうということはない」ということです。何も焦って特別な定年対策や老後資金対策なんてやる必要は全くありません。もちろん、ある程度考えておいたほうがいいことはありますが、これは人それぞれで、一律に「これを“しなければならない”」とか「こう“すべき”である」などというものはないのです。本書はそんな「ねばならない論」や「べき論」を真っ向から否定し、世間一般で語られがちなステレオタイプな定年対策を一刀両断のもとに斬り捨てます。

具体的には、定年にまつわるテーマを「5つのこと」に分けるところから始まります。「お金」「仕事」「夫婦」「地域」「趣味」といったいずれも関心の高い事柄の中から、一般的に信じられている常識を徹底的に疑ってみます。

例えばお金に関しては、話題になった「年金2000万円問題」がいかにいい加減なものであるかを徹底的に検証してみます。併せて年金が不安だという意見に対して、エビデンスを使ってそうではないことをお話しします。

また、働く場合についても多くの人は「再雇用」で働いていますが、果たしてそれが一番良いことなのかどうか? そして夫婦の関係で言うと、定年前のセミナーでよく見るアドバイス、「夫婦で共通の趣味を持ちなさい」というのがいかにいい加減なものであるかということも、実例を挙げてお話ししています。

定年にまつわるテーマを「お金」「仕事」「夫婦」「地域」「趣味」に分ける

「定年後のリアル」を知らない人の声ばかりが目立つ現状

実はこうした事柄は、定年を経験した人であればある程度実感していることばかりなのです。世の定年対策本には極めていい加減なものが多く、実際に定年後を経験してみると思っていたのとは違うということは、誰でもある程度は分かってくるのです。しかしながら、誰もそれを言わないし、一般の人にはそんな意見を発信する機会もありません。そうなると、どうしても評論家やコメンテーターのような人が発する声ばかりが聞こえてきます。

でも、そういうことを言ったり書いたりしている人たちのうち、実際にどれぐらいの人が「定年後のリアル」を経験しているでしょうか? あるいは、金融機関や運用会社の人たちも、同じように「老後のお金が足りない」とよく言いますが、これも私に言わせれば、商売を考えたポジショントークにしか思えません。

さらにもっと始末が悪いのは、世の中にたくさんいる「ライフプランセミナー」の講師の人たちです。彼らの多くは定年後、すでに10年も20年も経っています。彼らは「専業主婦だった奥さんと、独立した2人の子供」といった人生を送ってきていますから、昔ながらのライフパターンに基づいたアドバイスしかできないのです。専業主婦などというのは今や少数派になっていますし、それどころか50代で独身の男女だってたくさんいます。

それぐらいライフスタイルが多様化している中で、昔ながらのステレオタイプなアドバイスしかできないようであれば、そんなものはあまり役に立たないでしょう。

私は本書を、「定年後のリアル」に基づいて何をどう考えればいいのか? そして自分の定年後を自分で考えるためのヒントにしてほしい、と考えて書きました。定年が近付いている人や、少し先に見えてきた人はきっと参考になると思いますし、あるいは既に定年を迎えた人にとっても今の生活を見直すヒントにもなるかと思いますので、ぜひ手に取って一読してみてください。

定年後のリアル

実際のところ、「定年前、しなくていい5つのこと 『定年の常識』にダマされるな!」にはどんな内容が掲載されているのでしょうか。本誌の中身を特別に”チラ見せ”します! 以下のリンクをクリックしてご覧ください。

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著者

大江 英樹 経済コラムニスト
大江 英樹
1級ファイナンシャルプラニング技能士、CFP®、日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員、日本FP学会会員、上級生涯生活設計コンサルタント。大手証券会社において25年間、個人の資産運用相談に携わり、2001年10月より確定拠出年金における投資教育業務に従事した後、2012年に独立。資産運用やライフプラニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行っている。
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