20年で利益300万円超!積立投資とは?メリット・デメリットは?

  • 公開日:2019.11.26

まなぶくんまなぶ
くん
ボク、この前、積立の大切さを教えてもらったから、早速、積立定期預金を始めたよ!

先生飯村先生まなぶくん、偉いね! 行動に移すことが何より大切よ

まなぶくんまなぶ
くん
でも以前、老後資金が2000万円足りないなんてニュースがあったじゃない? 計算してみたらさ、毎月3万円を約55年間にわたって、積み立てていかないとダメだった。もっと早く貯められないのかなあ……

先生飯村先生それには、『積立投資(つみたてとうし)』がぴったりよ!

まなぶくんまなぶ
くん
つみたてとうし?? なんか聞いたことがあるような……

先生飯村先生まなぶくん、忘れちゃったみたいね……。お金を増やしてくれそうな金融商品にコツコツ積み立てて投資することよ

まなぶくんまなぶ
くん
それいいね! すぐにやってみたいよ~

先生飯村先生ちょっと待って! しっかり中身を知って、メリット・デメリットを確認してからね。さあ、今日もレクチャー始めますよ!

積立投資とは、毎月決められた日に同じ金額を同じ元本が変動する金融商品に継続的に投資していくことをいいます。証券会社や銀行に投資用の口座を開設して始められます。

積立投資を続けたことで成功した実例を1つ、ご紹介しましょう。

渡辺由美さん(42歳・仮名)は大学卒業後に入社するとともに、「投資信託」という元本が変動する金融商品で毎月3万円ずつ積立投資を始めました。

20年後に1000万円を超える大きな資産を築くことに成功

当時、実家暮らしだった由美さん。積み立てている毎月の3万円はないものとして生活したそうです。入社後6年後に結婚をしましたが、その後も会社勤めを続けながら3万円の積立投資を続けていきました。

そして20年後。口座の残高を見てみると1100万円に増えていたのです! 由美さんの積立総額は720万円(=毎月3万円×12カ月×20年)なのに対し、儲けた利益は380万円。1000万円を超える大きな資産を築くことに成功したのです。

20年で1000万円もの資産を作れる力がある積立投資にはどんなメリットがあるのか? これから一緒に見ていくことにしましょう。

積立投資のメリット①少額からできる

投資というと、数十万円、数百万円といったある程度まとまったお金が必要になるんじゃないか?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。一部のネット証券などではワンコイン100円からと超少額で始められるんです。基本的には1000円、5000円からで始められる金融機関が一般的です。これなら気軽に始められますね。

積立投資のメリット②ほったらかしでOK

一度、積立投資の設定をしたら、あとはほったらかしておいてもOK。毎月決められた額が自ずと積み上がっていくので、手間いらず。これならズボラな人でも必ずお金が貯まっていきますね。

積立投資のメリット③ドルコスト平均法のメリットが得られる

投資をするとき、商品を買う時間のタイミングを分けて、定期的に同じ額を買っていく方法を「ドルコスト平均法」といいます。ちなみにドルという名前がついているので外貨をイメージするかもしれませんが、アメリカで生まれたのでこのような名前になっています。

ドルコスト平均法には、

1
価格が低いときには、より多くの量を買うことができる
2
価格が高いときには、買える量が少なくなって、高値でたくさん買ってしまうというリスクを減らすことができる
3
その結果、買った価格の平均を下げる効果が得られる

という3つのメリットがあります。

詳しくは下の表で解説しましょう。

例えば、トレーディングカードに積立投資をするとします。トレーディングカードはその時々の需要と供給で値段が変化します。毎月1万円を投資した場合を表の例で見ていきましょう。

トレーディングカードを毎月1万円ずつ購入したら…

1月に価格が1000円のとき、1万円を投資すると、買える枚数は10枚です。2月は400円になったので、買える枚数は増えて25枚になりました。3月は500円になったので買える枚数は20枚になります。4月には250円まで下がりました。このときに買える枚数は40枚です。価格が3月のときの半値になったので、2倍の枚数を買うことができますね。そして5月に500円まで戻り、そのときに買える枚数は20枚になりました。

ここまで投資して保有している個数の合計は115枚になりました。投資した金額は合計5万円なので、1枚当たりのトレーディングカードの購入価格は約435円(≒50,000円÷115枚)となります。これは時価が約435円になっても、損失が出ない計算になります。これがドルコスト平均法の魅力です。

そんなメリットがたくさんある積立投資ですが、デメリットもありますので、チェックしておきましょう。

積立投資の場合、元本割れしない定期預金と比べて、運用次第では元本を割れる可能性もあります。

運用にはどうしてもコストが発生します。そのため、投資商品を買う側としても、買ったときや積立を行っている間に手数料がかかります(買ったときに手数料がかからない投資商品もあります)。

積立投資をして儲けた利益に約20%の税金が差し引かれます。これは預金も同様で、利息に約20%の税金が引かれています。

積立投資に最も向いていておすすめなのが投資信託です。運用のプロ(「ファンドマネジャー」と呼びます)があなたの代わりに投資・運用をしてくれます。買ったり売ったりと面倒な投資・運用の作業をプロに全部お任せできますから、とても便利な商品といえます。

株も積立投資ができる「るいとう(株式累積投資)」というサービスがあります。まとまった大金を必要とせずに、お気に入りの企業の株を直接、積立購入ができちゃいます。

積立投資をするなら、絶対に活用したいのが、イデコ(iDeCo)と、つみたて(積立)NISA(ニーサ)です。

「イデコ」とは、個人型確定拠出年金といって、公的年金に上乗せする年金(老後資金)を貯めるための非課税制度のこと。掛け金の全額が、「所得控除」といって税金を計算する所得から差し引くことができるので、節税効果は抜群です。

↓「イデコ」について詳しく知りたい方は、以下の記事をクリックしてご覧ください。

「つみたてNISA」とは、国が認めた金融商品(投資信託)で積み立てて得られた利益が非課税になる制度のこと。年間40万円までの投資額が20年間、投資額の非課税枠として定められています。長期の積立投資に向いており、初心者も始めやすいのが魅力です。

↓「つみたてNISA」について詳しく知りたい方は、以下の記事をクリックしてご覧ください。

積立投資で大切なことは、積立を途中で止めないで継続させることです。積立投資は少しずつ増えていくため、投資した額が大きくなるまでに時間がかかります。積立投資を止めると、せっかくのドルコスト平均法のメリットも受けられません。また、継続的に長い期間にわたって投資をすることで複利の効果が働いて、利益が大きくなっていくことが期待できます。無理のない金額で積立額を設定し、継続していきましょう。

投資の格言に「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。

卵を1つのカゴに入れて運んだ場合、もしカゴを落としてしまったら全ての卵が割れてしまいます。しかし、あらかじめ複数のカゴに分けて運べば、そのうち1つのカゴを落としても、ほかのカゴに入れられた卵は守ることができます。

投資は不確実なものです。この先、どの国・地域の資産が儲かるかは誰にもわかりません。そこで資産を分散させておくことで、リスクを減らすことができます

金融庁が公表している「つみたてNISA早わかりガイドブック」のデータを見てみましょう。もし過去20年間、国内・先進国・新興国の株・債券に6分の1ずつ分散投資した場合、79.9%(年平均4.0%)も増やせることができています

この結果はあくまで過去の実績になりますが、長期間、積み立てて分散投資をすることで資産が増える期待が高まるのです。

積立投資の鉄則は、途中で止めないことと分散投資をすること

このご時世、給料もなかなか上がらないし、銀行預金にお金を預けておいてもほとんど増えません。であれば、積立投資をしてお金に働いてもらい、お金を育て増やしていきましょう。

なお、積立投資を行う場合、さらにおトクが得られる「イデコ」や「つみたてNISA」といった非課税制度の活用もお忘れなく!

まなぶくんまなぶ
くん
積立投資ってすごいんだね! ボク、投資ってお金をたくさん持っている人が株を売ったり買ったりするものだと思ってた

先生飯村先生 昔はそうだったけど、今は投資信託というもので、投資の初心者でも小さなお金からカンタンに始められるの。将来のお金をこれから作っていきたいと思っている人にも便利なツールができているのよ

まなぶくんまなぶ
くん
目の前の3万円が20年で1000万円以上になるチャンスがあるかと思うと、無駄遣いを減らして、3万円をなんとか積立に回したくなるね(笑)

先生飯村先生素晴らしいわね! 積立投資をすると、自然と使えるお金が減るから、お金の使い方も変わるかもね! まなぶくんにとって一石二鳥ね♪

この記事の3つのポイント

  1. 積立投資は少額から投資ができ、ほったらかしでOK。手間いらず
  2. 投資のタイミングを分散させることで、値上がり時も値下がり時もメリットが得られる
  3. 積立投資をする上で大切なのは、「継続」と「分散投資」

著者

飯村 久美 ファイナンシャルプランナー
飯村 久美
FP事務所アイプランニング代表。金融機関勤務を経てFPとして独立。家族の夢を応援し家計から日本を元気に、という想いでお金の話をわかりやすく伝えている。
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