読者に人気のファンドTOP6を発表! 1位はコスト重視のあのブランドに

読者に人気のファンドTOP6を発表! 1位はコスト重視のあのブランドに

  • 公開日:2021.01.21

Editor's Eye

2020年秋※に行った「Finasee読者アンケート」で、読者106名に所有する投資信託を回答していただきました(106名中、投資信託を所有していたのは46名)。そして、同時に株の所有についても質問したところ、投資信託を所有する46人のうち、なんと52.2%にあたる24人が株式を所有――つまり、投信と株を“併せ持ち”していることも分かりました。そこでトレーダーのキャリアを持ち、現在は個人投資家でもある山下耕太郎氏に、ランクインした投信・株の各銘柄のレビューから、投信によるコツコツ資産形成派であるFinasee読者が、株と付き合う場合のアドバイスまでを解説してもらいました。※アンケート期間:2020年8月18日~2020年10月12日

順位ファンド名
1位eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
2位eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2位eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)
4位eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
4位グローバル3倍3分法ファンド
4位楽天・全世界株式インデックス・ファンド


今回の読者アンケートでは、上位を「eMAXIS Slimシリーズ」が占めていることが印象的です。「eMAXIS Slim」は業界最低水準の運用コストを目指すファンドで、純資産残高は5000億円を突破している人気シリーズです。

運用コストとは、主に信託報酬のことです。信託報酬とは、投資信託を管理・運用するためのコストとしてファンドを保有している間、ずっと支払い続けなければいけません。ですから、投資信託を長期保有する投資家が、一番意識しなければいけないコストになります。

それでは、上位を占めたeMAXIS Slimシリーズのファンドの特徴を1つずつ見ていきましょう(数値は2020年12月30日時点)。

DATA
純資産総額 1498.42億円
信託報酬 0.1023%(税込)

日本を除く先進国の株式市場に連動する投資成果を目指すファンドで、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース)をベンチマーク(運用の指標)にします。MSCIコクサイ・インデックストとは、日本を除く先進国の株価動向を表す代表的な指数です。

日本を除く先進国22カ国に上場する大型・中型株を構成銘柄の対象としており、市場の約85%の時価総額をカバーしています。このファンドを購入すれば、先進国株式の大部分を購入しているのと同じ効果があるのです。組入上位5カ国・地域と5銘柄は、以下の通りです。

●組入上位5カ国
1位 アメリカ 68.6%
2位 イギリス 4.4%
3位 フランス 3.6%
4位 カナダ 3.3%
5位 スイス 3.1%

●組入上位5銘柄
1位 アップル(米)4.7%
2位 マイクロソフト(米)3.3%
3位 アマゾン・ドット・コム(米)2.9%
4位 フェイスブック(米)1.4%
5位 アルファベット(米)1.4%

先進国株式といっても米国市場が約7割を占め、組入銘柄上位には米国企業が並びます。米国市場の影響を強く受けるファンドと言えるでしょう。

DATA
純資産総額 775.94億円
信託報酬 0.1144%(税込)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指すファンド。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)をベンチマークにします。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは、国内外のグローバル投資のベンチマークとして最も有名な指数です。投資対象は先進国24カ国、新興国21カ国、フロンティア国25カ国の約70カ国。各国市場の時価総額上位約85%をカバーしているので、このファンドを購入すれば、世界中の株式に投資しているのと同じような成果が得られます。

組入上位5カ国・地域と組入上位5銘柄は以下の通りです。

●組入上位5カ国
1位 アメリカ 55.0%
2位 日本 6.7%
3位 イギリス 3.5%
4位 ケイマン諸島 3.1%
5位 フランス 2.8%

●組入上位5銘柄
1位 アップル(米)3.8%
2位 マイクロソフト(米)2.6%
3位 アマゾン・ドット・コム(米)2.3%
4位 フェイスブック(米)1.1%
5位 アルファベット(米)1.1%

組入上位5銘柄は、eMAXIS Slim先進国株式インデックスと同じです。ただ、より幅広い銘柄に分散投資しているので、組入比率はそれぞれ低下しています。また、全世界株式でも米国の割合が50%を超えています。世界の株式市場においても、米国株の存在感は突出しているのです。

DATA
純資産総額 2289.24億円
信託報酬 0.0968%

米国の代表的な株価指数である、S&P500種指数(配当込み・円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンド。S&P500種指数はニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、機関投資家のベンチマークとしても利用されています。

このファンドを買えば、米国株式に幅広く分散投資しているのと同じ効果が期待できるので、「米国の成長を享受したい」と考える日本の個人投資家にも人気があります。

DATA
純資産総額 719.72億円
信託報酬 0.154%(税込)

日本を含む世界各国の株式や債券、リート(不動産投資信託)に投資するファンド。このファンドの基本投資割合は、以下の通りです。

国内株式:12.5%
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%

株式だけでなく、債券やリートにも幅広く分散投資しているので、リスクを抑えた運用が可能です。株式だけではリスクが高いと考えている投資家は、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」に投資するといいでしょう。

ここからは、eMAXIS Slim以外でランキング入りしたファンドについて解説します(数値は2020年12月30日時点)。

DATA
純資産総額 4472.81億円(年1回決算型と隔月分配型の合計)
信託報酬 0.484%(税込)

日本を含む世界各国の株式やリート(不動産投資信託)、債券などを投資対象とするファンドで、年1回決算型と隔月分配型の2つのタイプがあります。さらに、国債先物や株価指数先物取引を活用することで、純資産総額の3倍相当の投資を行います。2018年に誕生した新しいファンドですが、2019年には年間資金流入額が国内公募投信のバランス型で1位、全ファンドで2位を獲得した人気ファンドです。

通常のバランスファンドのようにリスク分散できるだけでなく、先物を利用することでリスクとリターンをおおむね3倍になることが期待できるので、より高いリターンを望めます。ただし、通常のバランスファンドよりはリスクも高くなっているので注意が必要です。

DATA
純資産総額 638.92億円
信託報酬 0.132%(税込)

楽天・全世界株式インデックス・マザーファンドを通じて、主に「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」に投資するファンドです。バンガード・トータル・ワールド・ストックETFのベンチマークは、全世界約8000銘柄の大型・中型・小型株で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、全世界の時価総額の98%以上をカバーしているので、このファンドに投資すれば先進国から新興国まで“まるごと”世界中の株式市場に分散投資できるのです。

読者アンケートで株式を保有している銘柄も聞いたところ、人気銘柄のTOP3は以下の通りでした。
※カッコ内は銘柄コード

順位銘柄名
1位オリックス(8591)
2位JT(2914)
3位KDDI(9433)

いずれも、高配当株として人気の高い銘柄で、それぞれの配当利回りは以下の通りです。
(2021年1月18日時点)

1位:オリックス(8591)4.33%
2位:JT(2914)      7.59% 
3位:KDDI(9433)    3.71%

今回の読者アンケートでは、投資信託の人気銘柄は低コストのインデックスファンドが多く、長期保有を前提としている投資家が多いと考えられます。また、株式においても短期の値上がり益ではなく、配当狙いの長期投資に適した銘柄が人気銘柄となっています。ちなみに、オリックスはカタログから1品好きな商品を選べたり、JTは食品のセットが贈られたりと、株主優待が魅力的なことでも有名です。その点でも長く楽しむのに適しているでしょう。

インデックスファンドなどで長期での積立投資を行っている投資家は、株式では配当狙いのインカムゲイン投資が適しています。株式を頻繁に売買する必要がなく、毎年、安定的・継続的に利益(配当金)が受け取れる可能性が高いからです。株に投資する際も短期的な値動きで一喜一憂するのではなく、長期的な運用を心掛けるようにしてください。

この記事は役に立ちましたか?
  • よく分かった (7)
  • 難しかった (0)

このページをシェアする

  • Lineにシェア
  • はてなブックマークにシェア

あわせて読みたいRecommend

著者

山下 耕太郎 金融ライター/証券外務員1種
山下 耕太郎
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

参考サイト
もっと情報をキャッチ!

あなたに最適なIFA(資産アドバイザー)を見つけるならFinasee(フィナシー)× 資産運用の無料相談窓口

あなたに最適なIFA(資産アドバイザー)を見つけるならFinasee(フィナシー)× 資産運用の無料相談窓口