【読者潜入レポート】 60代リタイヤ男性「IFAの資産運用オンラインセミナーに参加してみた」

  • 公開日:2021.03.12

Editor's Eye

6年前、両親の介護のため50代半ばで大手小売業を退職した読者の黒畑 稔さん(仮名)。れまで投資とは無縁だったのですが、退職時に受け取った一時金を老後の生活費にするため、投資信託での運用を始めました。ところが現在、思ったほど資産が増えていないとのこと。どうしたものかと悩んでいるときに巡り合ったのが、株式会社Fanが運営する「投資信託相談プラザ」の資産運用セミナーでした。

私がセミナーに参加した理由は、退職金で投資した投資信託への不満、老後資金の不安をどうにかしたいからでした。

セミナーは休憩をはさんで約2時間の予定。最初は正直、「長いなぁ」と思っていましたが、いざ始まってみると今まで知らなかった投資や運用の仕組み、資産を増やすためのポイントが次から次へと出てきて……気がついたらあっという間に終了していました。

最初にセミナーの講師を務めるFanのIFAの安部瑞季さんから自己紹介がありました。IFAとは初めて聞きましたが、Independent Financial Advisorの頭文字の略で、独立系のファイナンシャルアドバイザーとのこと。以前、退職金の運用相談をした銀行や証券会社の営業担当者もファイナンシャルアドバイザーと名乗っていましたが、IFAはそれらの金融機関に属していないというのでちょっと意外でした。個人的には今までの経験上、「アドバイスを受けているうちにその金融機関の系列の商品を購入していた」ということがよくありましたから、IFAならそんな心配もなく相談できるようで、少し安心できるのかなと感じました。

「今から30年で老後資金2000万円を貯めるには、毎月いくらの貯金が必要か?」などのクイズ形式で、参加者が考えながら今の日本の投資環境や実際の投資方法を理解していく流れになっています。ただ座って聞いているよりもすんなり頭に入ってくるので、セミナーにありがちな一方通行で聞いているというストレスは感じませんでした。今のような低金利時代には資産運用が大切だとクイズを通じて実感しました。

次に、資産運用の方法として、代表的な金融商品である投資信託の基礎知識の説明。これが分かりやすく、実際に投資信託で6年間運用してきた私も知らなかったことがたくさんありました。手数料の種類や運用方法(投資先)の違いなど、独立系だからこその中立的な見方で説明してもらえたので、なぜ自分が保有する投資信託が思ったほど増えていないのかが何となく見えてきました。

前半の最後は投資手法ごとのポイントについての説明。私のように退職金を一括で投資する場合は、変動を抑えた運用をすることが大切なようです。一方で、毎月資金を積み立てるような場合は、マーケットが変動してもドルコスト平均法という手法を使えば平均買い入れ単価を下げることができ、リスクを回避しつつ高いリターンを狙えるとのこと。思わず「なるほど」と思いました。近年のようにマーケットが目まぐるしく変動する時代には、このドルコスト平均法を使った積み立て投資が効果的だなんて、今まで誰も教えてくれなかった……。

さらに積立投資に活用できる制度として、つみたてNISAとiDeCoの説明もあり、前半が終了。あっという間の1時間でしたが、投資のための基礎知識が一通り理解できた感じです。

後半はいよいよ相談事例に沿った具体的な投資方法の提案です。その前に、資産運用で最も大切なこととして、「マーケットベース」と「ゴールベース」という2つの資産運用方法の説明がありました。

一般的な投資方法であるマーケットベースは相場を予想して投資する方法で、多くの投資家が行っている株式や為替相場を予想した投資がこれにあたるそう。しかし、相場の予想はそう簡単に当たるものではないので、マーケットベースの手法ではなかなかうまくいかないという解説には納得!

一方のゴールベースは、夢や目標を叶えるために最終ゴール(目標)を定めて、そこから逆算して考える投資方法で、こちらがおススメだとのこと。自身のライフプランを作成し、金融資産や将来収入の全体像を把握して今後どのくらいの運用利回りが必要かを逆算するという、長期的な視点でのアプローチが必要になるようです。目標を持つことで、より現実的な運用ができるということですね。

ここからは、そのゴールベースに基づいて実際にどんな提案を行ったのか、具体的な事例を用いて説明していく流れでした。

・32歳共働き

・預貯金は住宅購入に回したい

・加入している保険も見直したい

・老後資金目標 3000万円

相談者は金融資産500万円以下、老後のために資産運用を始めたいという方。ゴールは老後資金3000万円とのこと。預貯金は住宅の頭金に使いたいという相談者への提案は、月額5万円の積立投資でした。十分、手の届く金額ですし、加入している保険を見直せば積立資金に回せます。さらにその月額5万円を実際にどんな商品で運用するかの提案もあり、投資信託の積立に4万円、年金保険に1万円という配分でした。

30代共働き夫婦の相談事例。保険を見直し、月5万円の積み立て資金を捻出(※画像はオンラインセミナーにあわせて参加者に配信された相談事例等が記載された資料より)

毎月3万円を積み立てる全世界株式インデックスファンドは、つみたてNISAを活用し、さらにセミナー前半で説明があったドルコスト平均法の効果でリスクを抑えつつ、高いリターンを狙えるとのこと。株式だけに投資すると聞くと、小心者の私なら絶対に避けたくなってしまう投資手法ですが、すでにドルコスト平均法のメリットを説明されているので、「チャレンジしてみてもいいかな」と感じたのが自分でも意外でした。

またiDeCoを活用することで所得控除を受け、外貨建て年金保険で個人年金保険料控除も受けられるなど、節税につながる制度をフル活用しているのもうれしい点でした。

この提案で月額5万円を捻出するために保険を見直す際の考え方や、積み立てる投資信託が国内株式ではなく世界株式である理由なども具体的なデータを示して分かりやすく説明してくれたので、IFAの提案というのは一味違うなと感じました。

・45歳の夫婦

・老後資金のための定期預金が満期になり運用を検討

・長期で価格変動を抑えた運用が希望

・利回りは年4~5%くらいが理想

この相談は老後資金の運用という自分に近いテーマで、特に興味深く聞くことができました。まとまった金額をどう運用すべきかという内容だったのですが、銀行窓口の担当者に言われるがまま、退職金全額で投資信託を購入してしまった私にとって、その説明は6年前に聞いておけばよかったという内容ばかりでした。

この提案では、資金の半分は私と同じように一括で投資信託を購入する内容になっているのですが、組み入れた5本の投資信託は専用ツール(過去の運用実績からパフォーマンスを数値化してくれる)を使ってリスクとリターンが数値化されており、相談者が納得して投資できるようになっています。

さらに外貨建ての商品に投資する際によくある為替ヘッジをどのような場合に使うべきかについても分かりやすく説明してくれたので、外貨建ての商品を組み込む際にも十分な知識が得られたと感じました。

そのほか、金融資産2000万円以上の相談や、定年退職後の資産取り崩しについての相談などに対するデータを用いた具体的な提案を聞きながら、「自分ならどうしようか?」と考えているうちに、2時間のセミナーはあっという間に幕を閉じました。

今まで何となく行っていた自分の資産運用について、改めるべき点が数多く見つけられたというのがセミナーを終えての実感です。正直、無料のオンラインセミナーでここまでの知識を得られるとは思っていなかったので、いい意味で期待を裏切られた印象です。もう一度、自分の資産を棚卸ししてから、今度は個別相談をさせてもらおうかと思っています。

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Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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