コロナ禍を生き抜くヒントが満載!「「わたし」のための金融リテラシー」/初心者向けおすすめ本

コロナ禍を生き抜くヒントが満載!「『わたし』のための金融リテラシー」/初心者向けおすすめ本

  • 公開日:2021.03.22

Editor's Eye

いわゆる老後2000万円問題以降、リタイア後のマネープランに意識を向ける人が若年層の間でも増えてきましたが、女性の場合は結婚や出産、キャリアプランなど、老後以前に考えるべきライフイベントも多数存在します。『「わたし」のための金融リテラシー』は、女性がそうしたライフプランを立てる上で大きな手助けとなる金融リテラシー(知識)について書かれた1冊。同書の著者のひとり、日本総研の創発戦略センターでスペシャリストを務める小島明子氏が、この本に込めた想いや読みどころを自ら紹介します。

不確実な時代はこれからも続く

2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って想定外の出来事が突然起こり、変化を余儀なくされる現実を目の当たりにしました。従来にも増して不確実な時代の中で、私たちはどのように生きるべきか、今まで以上に考えさせられる1年だったのではないでしょうか。こうした想定外の出来事は、気候変動、国内外の政情不安などをはじめとし、今後もより頻度を上げて発生することが想定されます。

残念ながら、未だに国内では、男性に比べ女性の方が経済的な問題で弱者になりやすいという問題が残されています。主な原因の1つである働く男女の賃金格差は、引き続き社会的課題として解消を進めるべきですが、自身の金融リテラシーであれば、女性個人の努力と裁量で今すぐに身に付けることができます。

金融リテラシーの向上を通じて自分らしいキャリアを切り拓くために必要な知識を深められれば、従来にも増して不確実な時代を多くの女性が生き抜くことができるはずです。

女性のライフイメージ

キャリア&ライフプランを考えるための教科書

この本には、女性が金融リテラシーを高めるために必要な知識と知恵を盛り込んでいます。

第1章では女性がお金について学ぶことの大切さについて整理し、第2章では、給与明細の見方、妊娠・出産・子育てに関する制度や住まいの購入、病気やけが、災害等への備え、老後の備え等、女性がライフイベントごとに知っておくべきお金のことについて解説しています。

私たちの生活とお金への不安は切っても切れない問題ですが、ライフイベントごとにかかるお金や国の制度のことをきちんと知るだけでも、将来の漠然とした不安を減らすことに役立ちます。

第3章では、お金の具体的な運用の仕方として外貨預金、投資信託、債券投資、株式投資の手法を初心者の方向けに一から分かりやすく解説をしています。現在は低金利が続いており、自分の資産を増やすためには、投資を行うことが基本となりますが、うまくいかなければ資金が減ることもありますので注意が必要です。ただ、投資をするかしないかは別としても、金融や経済に関する知識を学ぶことは、厳しい社会を生き抜く上では重要です。

第4章、第5章では、最近話題になっているESG投資やSDGsを中心とした新たなお金の流れや社会の変化について解説しています。こうした社会の変化を知ることは、将来のキャリアの方向性を決める上でもきっと参考になります。

そして第6章では、研究者等のキャリア理論等を踏まえ、女性に向けた7つのメッセージをまとめています。

多くの方が、「お金のことを考えない日は少ない」とおっしゃると思います。もちろん、お金は日々の生活を送るために必要不可欠なものであり、経済的な余裕がなければ、キャリアを考える余裕がない方もおられるかと思います。

しかし、不確実な時代だからこそ、お金よりもまずは自分が望むキャリアを考え、その目標に向かう中で身に着けた金融リテラシーを活かしながら、少しずつでも行動していくことが、自分らしいキャリアを実現していく上で大切なのではないでしょうか。

キャリア&ライフプランを考える

不遇なときも前向きな姿勢がキャリアを拓く

最後に、第6章で取り上げている7つのメッセージのうちの1つを紹介させていただきます。誰でも人生を生きていれば、女性に限らず、思い通りにいかないことをたくさん経験します。就職した会社が業績不振で違う会社に転職せざるを得なくなってしまった、希望していない転勤や部署・チームに異動させられてしまったなどという話は、珍しいことではありません。

米スタンフォード大学のクランボルツ教授*は、「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」というキャリア理論を提唱しています。
*引用文献:「その幸運は偶然ではないんです!」(ダイヤモンド社)

これは、「個人のキャリアの8割は予測しない偶発的なことによって決定される」とし、その予期しない偶然の出来事にベストを尽くして対応する経験を積み重ねることでより良いキャリアを形成していく、という考え方です。たとえ自分にとって思い通りにならない予期せぬ出来事が起こったとしても、それを無理に避けるのではなく、当人の主体性や努力によって最大限に活用することがより良いキャリアを拓くことにつながることを示しています。

クランボルツ教授は、そのために必要な行動特性として、①好奇心(絶えず新しい学習の機会を模索し続ける)②持続性(失敗に屈せず、努力し続ける)③楽観性(新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える)④柔軟性(こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること)⑤冒険心(結果が不確実でも、リスクをとって行動を起こすこと)――の5つを挙げています。

私たちは、頭で理解をしていても、行動に移すことが容易ではありません。しかし、クランボルツ教授が指摘する5つの行動特性を軸に、今起こっていることに前向きに取り組むことができれば、まさに長期的な将来の「何か」をつかむことにつながるのではないでしょうか。

自分らしいキャリアを切り拓く

コロナ禍という不安定な状況でなくとも、外部環境に左右されやすい女性のライフプランにおいて強い味方になり得る金融リテラシーを身に付けられる、という『「わたし」のための金融リテラシー』。実際、どんな内容が掲載されているのでしょうか。書籍の中身を特別にチラ見せします! 以下のリンクをクリックしてご覧ください。

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著者

小島 明子 日本総合研究所 スペシャリスト
小島 明子
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、国家資格キャリアコンサルタント。金融機関を経て日本総合研究所に入社。IESS客員主任研究員兼務。環境・社会・ガバナンス(ESG)の観点からの企業評価業務に従事。その一環として、女性を含む多様な人材の活躍推進に関する調査研究、企業向けに女性活躍や働き方改革推進状況の診断を行っている。主な著書に「女性発の働き方改革で男性も変わる、企業も変わる」(経営書院)、「わたしのための金融リテラシー」(共著・金融財政事情研究会)。

参考サイト
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