「人生に集中」したい!お金の不安を0にするアドバイザーの選び方
“お金のかかりつけ医” IFAのアドバイス事例

「人生に集中」したい!お金の不安を0にするアドバイザーの選び方

  • 公開日:2021.03.18

Editor's Eye

銀行や証券会社等の金融機関と比べ、長期的な目線で資産相談に応じると言われるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)。実際に、彼らは相談者に対してどんなアドバイスをしているのでしょうか。印象深かった相談内容をIFAが振り返るシリーズ連載。第18回の今回は、東京・新宿の大手IFA法人GAIAでアドバイザーを務める磯野達(さとる)氏が登場。大企業を定年退職後、起業するに当たって「信頼して相談できるお金の専門家」を探し、IFAを3社回ってきたという62歳の男性の事例を語ります。

今回は、長年勤め上げた企業を退職後、新たなチャレンジに向けてお金の不安を解消したいと当社を訪れた田中隆夫さん(仮名、62)の事例をご紹介します。

相談者:
田中  隆夫さん(62) 定年退職後に起業

ご家族:
妻  由美子さん(55)専業主婦
長女 葉子さん(28) 会社員
長男 達哉さん(22) 学生

埼玉県在住

※いずれも仮名

田中隆夫さんは大手企業で長年、営業マンを務めた方です。60歳で退職し、知人の会社の手伝いをしながら、長年の夢だった起業の準備を進めていました。学生時代にはボランティア活動に没頭しており、定年後は障害を持つ人のためのグループホームを運営したいとお考えだったそうです。

事業を始めるには、当然ながら資金が必要です。すでに9000万円の預金をお持ちではありましたが、いくらまでなら事業に使ってよいかが分からないとお困りのようでした。さらに、退職金で購入した株式(個別株)と投資信託が適切な投資先であるかどうかについても不安に感じており、専門家の客観的なアドバイスが欲しいとお考えでした。

個別株は自分で選んだそうですが、投資信託は証券会社に勧められた商品をその都度購入していたそうで、営業担当者の姿勢に疑問と不信感を感じるようになったといいます。

「私は長年営業マンをやってきましたが、たとえこちらに都合が悪いことでも顧客から逃げることなく、誠実に対応してきた自負があります。でも、証券会社の担当者は次から次へとお勧め商品を持ってくるだけ。商品のマイナス面を聞いてもあいまいなことしか言わないし、すでに持っている商品の分析もしてくれない。こうした顧客との向き合い方に共感できないのです」。田中さんはその不満の内容を、こう説明していました。

そこで、広告で見かけた大手IFAの資産運用セミナーに参加したことをきっかけに、証券会社、銀行やFPとも異なる立ち位置のアドバイザーであるIFAに興味を持ち、当社のセミナーに参加、個別相談を希望されました。

すでにセミナー参加も相談も3社目だった田中さんは、最終的に当社に資産運用を任せたいとご希望になりました。当社を選んでいただいた理由を尋ねたところ、「セミナーの内容に大きな差は感じなかったが、磯野さんの説明に安心感と清潔感、中立性を感じたし、受付の方や担当でない方もとても親切に対応してくださった。たまたま良い担当者に当たったのではなく、組織として信頼できると思った」とおっしゃっていました。

お客さまの中には、資産運用に対して強い興味を持って、銘柄選びや市場環境に関するアドバイスを求める人もいらっしゃいますが、田中さんはそういうタイプではありませんでした。資産運用に時間を取られたくないし、積極的に増やしたいという思いもあまりないようです。ただ、大切なお金だから、納得して預けられる適切な場に置いておきたいとお考えでした。

そんな田中さんにとっての「適切な場」の一つとして、国際分散投資による資産運用が可能なファンドラップ(GAIAで提供しているGMA-GAIA Monitored Account)をご提案しました。GMAは、最初にリスク許容度(投資家ご自身が許容できる変動幅の大きさ)に合った商品を選んでいただくことで、長期での成長を、銘柄選定などの時間をかけずに目指すことができる商品です。この特徴をご理解いただき、ご自身の方針と合っていると感じたということで、保有資産の一部をGMAに移す方針で検討を進めました。

まずはすでに持っている6本の投資信託を、持っていていい商品と、売却したほうが良い商品、そして「判断できない」商品とに分けました。それぞれの運用成績を同じ資産クラスの基準となる代表的な指数と比較し、成績が上回っている商品や同じ値動きをするインデックスファンドは持っていてよいと判断しました。一方、下回っているものは売却したほうがよい商品、新規設定されたばかりで成績が評価できない商品は、「判断できないもの」として分類しました。

こう分けると、売却したほうがよい商品を現金化してGMAに移したくなるところですが、実は個人投資家がメインとするべき国際分散投資では、「どんな銘柄を持つか」よりも「どんな資産割合で持つか」のほうが重要です。

持ち続けてもよい投資信託とご自分で選んだ個別株をそのまま保有し続け、その割合を把握した上で残り資金の配分を考える選択肢もありましたが、そうすると、現状の保有商品の投資先資産と新たに購入するGMAの中での投資先資産のバランスを調整する必要性が出てきます。

田中さんは、「それよりも、ゼロからベストな資産配分を組み立ててほしい」と希望されました。

確かに、田中さんのおっしゃる通り、資産の保有割合はなるべくシンプルに管理できるほうが分かりやすいですし、続けやすくもなります。そこで、個別株を含め、保有していた金融商品を全て売却して得た6000万円を、長期の国際分散投資を目的としたGMAでじっくり成長させていくことにしました。

選んだのはリスク許容度が10段階あるうちの、真ん中の商品です。投資先資産の構成としては、国内外の株式約6割、債券約4割で、インデックス運用とアクティブ運用の投資信託が、最適と考えられる割合で組み入れられています。

購入後に大きな値動きがあって資産配分に大きな変化が生じた場合でも、自動でそれを元に戻すリバランスを行ってくれるので、投資家は何もする必要がありません。安心して長期保有できることに、満足されたご様子でした。

田中さんは、自身のリスク許容度に合っているかも把握できずに運用していた資金を、安心して長期保有できる国際分散投資に振り向けたことで気がかりが解消されたようで、それからは、集中して起業の準備を進めていかれました。全額自己資金での起業も覚悟していたようですが、融資を受けられることになり、夢だったグループホーム開業にこぎつけました。

起業に当たっては、当社の専門家ネットワークを活かし、法人税務に強い税理士をご紹介しました。このように、資産運用相談だけでなく、提携する士業の方のご紹介も、IFAができるお手伝いの一つと言えます。

税理士は相続や事業承継など人により得意分野が異なるので、ニーズに合う人を選んで依頼しないと、案外ミスマッチが起こりやすいのです。これは税理士に限らず、弁護士などあらゆる士業に共通することで、こうした専門家ネットワークは意外とお客さまから重宝されているサービスです。事実、田中さんにも大変喜ばれました。

開業資金の融資を受けられたことで、田中さんの銀行預金の大部分は残すことができましたが、これを投資に回すといったアドバイスは特にしていません。末のお子さんが大学卒業間近で大きな出費の予定もないので、資産運用という観点から見れば「これだけの資金を遊ばせておくのはもったいない」という考え方もあるでしょう。しかし、田中さんご自身が預金に置いておくことに問題意識を感じていませんし、すでに6000万円という額を投資に充てています。

また、事業をする以上は余裕資金を持っておくことにも意義があると考えました。お客さまご自身が「もっと投資額を増やしたい」と考えたときに、改めて検討しても遅くはないと思っています。

田中さんとはその後、半年に1度のペースで面談をしています。当社ではたとえ「面倒だ」と言われても、ご面談は必ずお願いしています。

といっても、面談の主な目的は運用状況の報告以上に、近況をお聞きすること。ご家族の近況からライフスタイルの変化、お仕事の状況など、雑談のように気軽に話していただく中でご本人が気付いていなかった課題が見つかることもあります。家族や友人にお金の話はしにくい、という人は大変多く、「面談は面倒だと思っていたけど、要は健康診断のようなものなんですね」とおっしゃるお客さまも少なくありません。定期的な面談を重ねることが、長期的な「伴走」につながるわけです。

実際、田中さんは、資産状況の報告もそこそこに、いつも楽しそうに事業のお話をしてくださいます。ビジネスはとても順調のようで、今は2件目となる施設のオープンに向けて準備中なのだとか。おそらく、田中さんは資産運用についての不安が解消されたことで、事業に集中することができているのだと思います。

専門家を活用して心配事をクリアにすることで視野が広がったり、これまでできなかったことにチャレンジできるようになることは、意外とあるものです。今後も、田中さんの第二の人生の挑戦を応援しながら、継続的にサポートさせていただきたいと思っています。

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著者

磯野 達 GAIA プライベートFP
磯野 達
2008年大学卒業後、証券会社へ入社し地方支店での営業や本社勤務を経験。個人・法人の資産運用アドバイスをする中で、既存の金融機関の立場でお客さまにできることの限界を感じ、独立系の投資アドバイス会社へ転職。その後、資産運用だけでなくより幅広い視点で長期的にお客さまのお役に立てるガイアの考え方や体制に共感し2015年入社。先のことを考えて不安になるのではなく、「今」安心してもらうことを目指して、ファイナンシャルプランニングに基づいたアドバイスを行っている。

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