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【2021年3月号】広島銀行 人気ファンドランキング トップ10

  • 公開日:2021.04.18

Editor's Eye

市場や業界の動向を踏まえ、金融機関等が毎月公表するランキングデータについて、トップファンドの概要やポイントを解説する記事シリーズ「Finaseeファンドランキング」。本記事では、地銀カテゴリーのうち、広島県広島市に本店を置く大手地方銀行、広島銀行の2021年2月購入件数ランキングトップ10について見ていきます。

2021年2月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

広島銀行で販売件数1位になったのは、「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」だった。同ファンドは、世界の上場株式の中から今後の成長が期待されるゼロ・コンタクト・ビジネス(非接触型ビジネス)関連企業の株式を中心に投資をおこなうファンドである。

2月26日時点における組入銘柄上位5社は、以下の通り。

1.PAYPAL(アメリカ) 3.4%
2.SHOPIFY(カナダ) 3.4%
3.NETFLIX(アメリカ)3.2%
4.TENCENT(中国)  3.2%
5.ROKU(アメリカ) 3.1%

業種別では

1.ソフトウェア・サービス(46.5%)
2.メディア・娯楽(31.5%)
3.小売り(8.2%)

となっている。ただ、2月の騰落率は1.84%だった。2月の世界の主要株式市場は米追加経済対策の成立や新型コロナワクチンの普及期待などによって上昇。しかし、月後半にかけては各国の長期金利が上昇する中、IT・ハイテク株などのグロース株中心に利益確定の売りが強まった。

同ファンドはソフトウェア・サービスなどのグロース株が多いので、2月はプラスを維持したものの、パフォーマンスはあまりよくなかったのだ。しかし、2月末時点での設定来(2020年7月31日)のパフォーマンスは42.95%と高く、投資家の人気は高い。

2月の資金流入額は約505億円となり、外国株式型ファンドで1位の資金流入額となったからだ。そして純資産総額が6,000億円を超え、投資信託全体で9位となっている。

広島銀行での人気も、この結果を裏付けるものとなっていると言えるだろう。

広島銀行の販売件数ランキングでは、2~4位をバランスファンドが占めている。しかし、バランスファンド全体では資金の流出が続いている。2月はバランスファンドから約490億円の資金が流出し、5カ月連続の資金流出超となったのだ。バランスファファンドは1本で気軽に分散投資できるので人気を集め、つみたてNISAなどの非課税制度で購入する投資家が多かった。しかし、コロナショック後の米国株式上昇などを背景に外国株式型ファンドの人気が高まり、バランスファンドは人気を失い、資金流出が続いているのだ。

ただ、広島銀行で販売件数2位の「投資のソムリエ」には資金流入が続いている。同ファンドは国内・先進国・新興国の株式と債券、および国内と先進国のREITの8資産に分散投資するバランスファンド。

分散投資による「大きく負けない」運用が投資家の人気を集めているのだ。投資のソムリエには、2月に313億円の資金が流入し、9カ月連続でバランスファンの流入額トップとなっている。

広島銀行でも1月の販売件数はトップだったが、2月は2位に後退している。3月に再びトップになるかどうかに注目だ。

ランキング上位にインデックスファンドが少なく、アクティブファンドとバランスファンドが上位を占めているのが印象的だ。また、7位に日本トレンド・セレクト<リバース・トレンド・オープン>、9位に日本トレンド・セレクト<ハイパー・ウェイブ>が入っている。

日本トレンド・セレクトは、株価指数先物を活用してリターンを積極的に狙っているファンドだ。そして、リバース・トレンド・オープンは株式市場と概ね反対の投資成果を目指す。つまり、日経平均株価などの株価指数が下げれば利益になり、上がれば損失になるファンドだ。

また、ハイパー・ウェイブは株式市場の2倍程度の投資成果を目指す。たとえば、日経平均株価などの株価指数が1%値上がりすれば2%上昇することを目指すのだ。つまり、ハイリスク・ハイリターン型のファンドといえる。

広島銀行での投資信託の販売ファンドは、他の地銀に比べて積極的にリスクをとってリターンを目指すファンドが上位に多いことが特徴的だと言えるだろう。

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著者

山下 耕太郎 金融ライター/証券外務員1種
山下 耕太郎
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

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