Monthlyデータで読み解く投信マーケット

【2021年4月号】半年ぶりにバランス型カテゴリーが資金流入超となった国内ファンド市場

  • 公開日:2021.05.06

Editor's Eye

個人資産運用ツールとして大きな役割を果たす投資信託。その総資産残高はいったいどの程度の規模で、直近の1カ月ではどう変化したのか。また、6000本を超すと言われる投資信託の総本数の傾向はどう変わったのでしょうか。投資信託協会が毎月発表するデータを記録する本連載シリーズ。本記事では、2021年3月末時点の前月比データを見ていきます。

 純資産総額 75,524,024 百万円(+2,301,637 百万円)
ファンド数 5,588本(-8)

2021年3月の公募株式投資信託(ETFを除く)の純資産総額は2兆3,016億円増加の75兆5,240億円となり、前月の1兆5,618億円増を大幅に上回り、4カ月連続で過去最高を更新した。

外国株式への資金流入が続いたほか、前月まで資金が流出していた複合資産(バランス型)が資金流入超過になったことが主な要因だ。ただ、ファンド数の減少は続いており、前月の5,596本から5,588本と8本の減少となった。

3月の株式市場は堅調だった。米国ではバイデン政権による追加経済対策に加え、新たに2兆ドル規模のインフラ投資が計画され、景気敏感株中心に買われた。

NYダウは33,000ドルの大台を突破して過去最高値を更新。S&P500種株価指数も高値3,983.87ポイントと4,000ポイントに迫る場面もあり、過去最高値を更新している。

このように堅調な米国株式市場の値動きを背景に、外国株式型へ高水準の資金流入が続いたのだ。ただ米長期金利の上昇により、IT・ハイテク株は冴えない展開となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、上値の重い展開となった。

個別のファンドをみると、資金流入額トップは日興アセットマネジメントのグローバル・プロスペクティブ・ファンド(外国株式型)の601億円。月間騰落率は-8.2%と振るわなかったが、資金流入が続いた。

そして、2位は同じく日興アセットマネジメントのデジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(外国株式型)の499億円。こちらも3月は-9.5%とマイナスの運用結果だったが、資金流入が続いた。

3位はアセットマネジメントOneの投資のソムリエ(複合資産型)。同ファンドは2019年5月から資金流入が続き、3月も全体で3位の資金流入額となっている。そして、4月になって純資産総額が5,000億円を突破した。4月になってからも、NYダウやS&P500種株価指数は過去最高値を更新して堅調な展開が続いている。さらに出遅れていたナスダック総合株価指数も過去最高値を窺う展開になっている(4月20日時点)。投資のソムリエが属する複合資産型カテゴリーについては、3月に6カ月ぶりの資金流入超となった。

4月も、引き続き外国株式型ファンドに高水準の資金流入が続くと考えられる。また、半年ぶりに資金流入超となった複合資産(バランス)型カテゴリーへの資金流入が4月も続くかどうかに注目している。

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Finasee編集部
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