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【2021年5月号】SMBC日興証券 人気ファンドランキング トップ10

  • 公開日:2021.05.20

Editor's Eye

市場や業界の動向を踏まえ、金融機関等が毎月公表するランキングデータについて、トップファンドの概要やポイントを解説する記事シリーズ「Finaseeファンドランキング(FFR)」。本記事では、大手対面証券会社、SMBC日興証券の2021年4月購入金額ランキングトップ10について見ていきます。

2021年4月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

2021年4月のSMBC日興証券販売金額1位は、「イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド」だった。同ファンドは、世界の上場株式の中から、主に脱炭素社会の実現に向けた取り組みやイノベーションに貢献する企業、あるいは恩恵を受けることが期待される企業の株式に投資する。3月30日に設定された新規ファンドだが、4月12~16日週の資金流入額トップになるなど、投資信託全体でも人気が高いファンドであった。運用会社が三井住友DSアセットマネジメントであることから、同じグループ企業であるSMBC日興証券のみが販売している。

同ファンドの人気は、SMBC日興証券で販売が好調かどうかに左右されるのだ。ただ、「脱炭素」はESG投資でも重要なテーマであり、ESG投資への注目の高まりから今後も人気が継続する可能性は高い。同ファンドが5月もSMBC日興証券の販売ランキング上位に入る可能性は高いだろう。

SMBC日興証券の4月販売ランキング上位には、国際(外国)株式型ファンドが多い。これは、投資信託の販売金額全体でもいえることである。モーニングスターの集計によると、4月の国際株式型ファンドは7,181億円の資金流入となり、10カ月連続で資金流入超となった。この金額は過去10年間で3番目の記録で、高水準の資金流入が続いていることがわかる。4月はNYダウやS&P500種株価指数など米国の主要株価指数が過去最高値を更新し、先進国の株価動向を示すMSCIワールドインデックスも4.52%と急伸した(米ドルベース)。このように好調な株式市場を背景に、先進国を中心とした株式ファンドへの資金流入が続いたと考えられる。この勢いが簡単に止まるとは考えられず、5月も国際株式型ファンドへの資金流入は続くだろう。

7位と8位に「日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型」がランクインしている。同ファンドは、新興国のソブリン債を中心に幅広く分散投資を行う投資信託だ。「米ドルコース」「円ヘッジコース」「ブラジルレアルコース」「南アフリカランドコース」「トルコリラコース」「メキシコペソコース」の6つがあり、各コース間でスイッチングが可能。4月は、「米ドルコース」と「円ヘッジコース」がランクインした。3月末時点における同ファンドの国別組入比率は以下の通り。

南アフリカ 8.0%
ロシア   4.9%
メキシコ  3.9%
ウクライナ 3.9%
中国    3.6%

株式に投資するファンドの人気も高いが、インカムゲイン狙いの債券ファンドが上位に来ているのは特徴的だ。株式市場でもグロース株よりも配当利回りの高いバリュー株が買われる流れになってきており、キャピタルゲインよりもインカムゲインが重視される傾向が今後強まるかどうかに注目している。

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著者

山下 耕太郎 金融ライター/証券外務員1種
山下 耕太郎
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

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