Monthlyデータで読み解く投信マーケット

【2021年5月号】引き続き外国株式ファンドの流入が続く国内ファンド市場

  • 公開日:2021.05.26

Editor's Eye

個人資産運用ツールとして大きな役割を果たす投資信託。その総資産残高はいったいどの程度の規模で、直近の1カ月ではどう変化したのか。また、6000本を超すと言われる投資信託の総本数の傾向はどう変わったのでしょうか。投資信託協会が毎月発表するデータを記録する本連載シリーズ。本記事では、2021年4月末時点の前月比データを見ていきます。

純資産総額 77,655,169 百万円(+2,131,144 百万円) 単位:百万円
ファンド数 5,580本(-8)

4月の公募株式投資信託(ETFを除く)の純資産総額は、2兆1,314億円増加の77兆6,552億円となり、5ヶ月連続で過去最高を更新した。

引き続き外国株式ファンドの流入が多く、全体の流入額をけん引している。外国株式ファンドの4月リターンは4.3%とすべてのカテゴリーの中でトップになった。5月も米国の主要な株価指数であるNYダウやS&P500種株価指数が過去最高値を更新しており、引き続き資金流入が続く可能性は高いだろう。一方、国内の主要株価指数である日経平均株価は3万円を超える場面もあったが、新型コロナウイルスの感染が再拡大すると軟調な展開になった。そして、国内株式ファンドのリターンは-2.1%となり、すべてのカテゴリーで最下位となった。国内株式ファンドでは、インデックスファンドは資金流入超となったが、アクティブファンドからは資金が流出した。

4月の投資信託の新規設定は25本と、3月の25本から減少したが、設定額は3,200億円と3月の1,000億円から約3倍になった。日興アセットマネジメントが4月26日に運用を始めた「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」が当初設定額で2,860億円を集めたからだ。当初設定額は今年最大で、歴代3位の大型設定になった。同ファンドは、世界の株式の中から地球規模での社会問題解決に寄与すると期待される破壊的イノベーション関連企業に投資。SDGs(持続可能な開発目標)を社会問題として捉え、銘柄選定を行う。そして、銘柄選定には米運用会社のアーク・インベストメント・マネジメント(アーク社)の調査力を活用するファンドだ。設定日まではみずほ証券1社で販売し、設定後はみずほ銀行がインターネット専用で取り扱いを始めている。同じくみずほグループの販売力で純資産総額が1兆円を超えた「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」のように、今後も資金流入が続くかどうかに注目だ。

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Finasee編集部
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