SPAC、ロビンフッド、インフレetc. バフェットは話題のテーマに何を語ったか

株主総会でバフェットは何を語ったか―SPAC、ロビンフッドetc. 厳選10問10答を解説

  • 公開日:2021.06.02

Editor's Eye

「投資の神様」「オマハの賢人」と称され、その言動は常に注目を浴びるウォーレン・バフェット。そんな彼が率いるバークシャー・ハサウェイの2021年の株主総会(日本時間5月2日深夜開催)も同様に熱い視線が注がれました。そこでは、「コロナショック期になぜ株を買わなかったのか?」といった投資方針への質問から、SPAC、ロビンフッド、インフレなど昨今、気になるテーマへの意見を問うものまで多様な質問と回答が。バフェット・ウォッチャーとして知られる資産運用アドバイザーの尾藤峰男氏に、個人投資家が特に参考にすべき質疑応答をピックアップ、解説をしてもらいました。

今年のバークシャー・ハサウェイの株主総会は、初めて地元ネブラスカ州オマハを離れ、カリフォルニア州ロサンゼルスでの開催となった。コロナ禍のなか昨年出席できなかった、ロサンゼルスに住む97歳のマンガー(バークシャー・ハサウェイ副会長)に登場してもらうためだ。ほかに二人の副会長、保険部門担当のアジット・ジェイン、事業部門担当のグレッグ・アベルも加わり、初めて四人揃い踏みの総会となった。

56回目となるバークシャーの株主総会で、バフェット(90歳)、マンガー(97歳)の両氏が、今年も3時間半以上にわたり、世界中の株主や投資家から集まる50近い質問に答えた。この株主総会は、バフェットやマンガーが何を語るか、世界の投資コミュニティが注目しているイベントである。

バークシャー・ハサウェイのネット株主総会画面より(筆者撮影)

今回は、バフェットやマンガーの今年の株主総会の発言の中から、我々の投資、資産運用に大変参考になるQ&Aやバフェットが取り上げた話題をご紹介しよう。

冒頭バフェットは、「若い人に投資というものを教えるために」として、現在の世界時価総額上位20社を披露した。上位6位までのうち5社がアメリカの会社であることを示し、アメリカのシステムがよく機能していることを強調した。1989年と現在の上位20社を示し、1989年の20社は、現在の20社の中には1社もないとして、企業の変遷を説明(筆者注:1989年のリストに日本の企業が13社あった。現在のリストには、日本の企業は1社もなく、アメリカの会社が13社入っている)。

バフェットは、この間はインフレが少ない時期だったが、現在第20位の企業の時価総額が1989年同じ順位の企業の10倍以上になっているとして、資本主義のすごさ、株価は大きく上がること、世界は非常にドラマティックに変わることを示した。

2021年3月31日時価総額上位20社

米国企業が13社、他国企業が7社ランクインしている

 

1989年時価総額上位20社



米国企業が6社、他国企業が14社ランクインしている

※ともにバフェットが株主総会にて投影した画面より、筆者作成

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著者

尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス 代表取締役
尾藤 峰男
米国CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、日本FP協会CFP®認定者。1978年早稲田大学法学部を卒業後、日興証券(現SMBC日興証券)で投資アドバイスなど主要証券業務に携わる。英国、カナダ、豪州(現地法人社長)の3カ国に勤務。2000年にびとうファイナンシャルサービスを開業。金融機関から完全に独立した資産運用アドバイザーとして、個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニング・サービスを、商品の販売手数料によらずにフィー(投資助言料)のみで提供している。グローバルな投資理論や外国株投資、国際分散投資に精通。なお、2014年から6年連続、米国ネブラスカ州オマハで開催されたバークシャー・ハサウェイ株主総会に参加(2020年、21年はネット総会)、バフェット・ウォッチャーとしても知られている。著者に『バフェットの非常識な株主総会』などがある。

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