50代からのiDeCo(イデコ)の始め方【節税額が累計50万円のケースも!】

  • 最終更新日:2021.04.09
  • 公開日:2020.03.11
50代からのイデコ(iDeCo)の始め方【節税額が累計50万円のケースも!】
著者:小沢 美奈子 ファイナンシャルプランナー

50代でiDeCo(イデコ)を始めるなんてもう遅すぎる……なんて思ってませんか? じつは累計の節税額が50万円以上も得られるケースもあるんです! 50代からのiDeCoの始め方、お教えしましょう。

まなぶくんまなぶ
くん
ねぇ先生。iDeCo(イデコ)って何歳までなら加入できるの?

先生小沢先生iDeCoに加入できるのは60歳未満までだよ。それがどうかしたの?

まなぶくんまなぶ
くん
もし60歳未満までしか加入できないとしたら、50代からiDeCoを始めるのはもう遅すぎるのかなぁ、なんてふと思ったりしたんだ……

先生小沢先生そんなことはないよ! 例えば50歳の会社員がiDeCoに加入すれば、資産も増やすチャンスがあるし、累計で50万円もの節税額が得られる可能性があるんだ!

iDeCo(イデコ)に加入できる年齢は、60歳未満までとなっています。そのことから「50代からiDeCoを始めても遅いのでは……?」と思う人も少なくないかもしれません。

しかしそんなことはありません! 加入期間が短くなる50代からiDeCoを始めても、決して遅くはないのです。具体的にご紹介していきましょう。

iDeCo最大のメリットは、「掛け金の全額が所得控除され、大きな節税効果が受けられること」です。これは50代からiDeCoを始めても同じ効果が得られます。

しかも50代と言えば、給料もピークのはず。給料が多ければ多いほど節税額も増えるわけですから、毎年の節税額もピークだとも言えます。

ではどれくらい節税効果があるのか、具体例を見てみましょう。

パターン1

50歳の会社員(年収700万円)がiDeCoに加入し、月2万3000円ずつ60歳まで積み立てた場合
→60歳までの累計で82万8000円もの節税額が得られます!

パターン2

55歳の会社員(年収700万円)がiDeCoに加入し、月2万3000円ずつ60歳まで積み立てた場合
→60歳までの累計で41万4000円もの節税額が得られます!

60歳までの累計の節税額

下記の表は、月2万3000円を60歳まで積み立てた場合にどれだけの節税額があるのか、早見表にしたものです。

下の表を一目見てわかるのは、iDeCoは始める年齢が早ければ早いほど、当然、節税額の累計も増えるということ。50代はiDeCoで節税できる最後のチャンスと言えるでしょう。

<早見表>50代でiDeCoに加入した場合の累計節税額(掛け金が月2万3000円の場合)
開始年齢iDeCoを始めた年齢
50歳51歳52歳53歳
300万円
400万円
41万4000円37万2600円33万1200円28万9800円
500万円
600万円
55万2000円49万6800円44万1600円38万6400円
700万円
800万円
900万円
1000万円
82万8000円74万5200円66万2400円57万9600円
開始年齢iDeCoを始めた年齢
54歳55歳56歳57歳
300万円
400万円
24万8400円20万7000円16万5600円12万4200円
500万円
600万円
33万1200円27万6000円22万800円16万5600円
700万円
800万円
900万円
1000万円
49万6800円41万4000円33万1200円24万8400円
開始年齢iDeCoを始めた年齢
58歳59歳--
300万円
400万円
8万2800円4万1400円--
500万円
600万円
11万400円5万5200円--
700万円
800万円
900万円
1000万円
16万5600円8万2800円--

まなぶくんまなぶ
くん
早くiDeCoに加入すれば、節税額も増えるんだね

先生小沢先生思いついた日が吉日。iDeCoでしっかり節税しながら資産を増やしていくといいよ

iDeCoは毎月の掛け金に上限はあるものの、その掛け金を積み立てる間、資産運用が可能ですので、積み立てた以上の資産を築くこともできるでしょう。

また、iDeCoは原則60歳まで貯めたお金を引き出せないわけですから、「毎月着実に貯まる老後資金の口座」だと思えば、50代からでも始める価値は十分にあると思います。

では、50代からiDeCoを始めて、いくら貯められるのでしょうか。

パターン1

仮に50歳(会社員)の方がiDeCoに加入し、毎月2万3000円ずつ60歳まで積み立てた場合
→元本は2万3000円×12カ月×10年=276万円貯まる

  • ※年利0%の場合、口座管理手数料を考慮していない

パターン2

仮に55歳(会社員)の方がiDeCo加入し、月2万3000円ずつ60歳まで積み立てた場合
→元本は2万3000円×12カ月×5年=138万円貯まる

  • ※年利0%の場合、口座管理手数料を考慮していない

60歳までの元本

iDeCoの開始年齢によってどれだけ貯まるか、下記のグラフで確かめてみましょう。少しでも多く老後資金を貯めるためには、早くiDeCoを始めることがカギとなるのです。

各年齢のイデコで貯まる金額

  • ※口座管理手数料を考慮していない

通常、運用で利益が出ると、その利益のうち約20%(計20.315%≒所得税15.315%+住民税5%)が税金として差し引かれます。

しかしiDeCoの場合、その利益の税金が免除されるのです。税金を免除された分を運用に回せるので、運用資産は雪だるま式に増えていく可能性が期待できます。

では、運用して得た利益に対して約20%の税金がかかった場合と、税金がかからなかった場合とでは、どれくらい違いがあるのか、見てみましょう。

仮に50歳の会社員がiDeCoに加入し、月2万3000円ずつ60歳まで積み立てると、元本は276万円になります。

20%課税される場合

元本276万円→運用結果約300万円

  • ※元本の276万円を、仮に年利2%で運用し、20%課税された場合(口座管理手数料を考慮していない)

課税されない場合

元本276万円→運用結果約305万円

  • ※元本の276万円を、仮に年利2%で運用し、課税されない場合(口座管理手数料を考慮していない)

約20%の税金がかかった場合と、税金がかからなかった場合

運用結果を20%課税される場合と課税されない場合で比較すると、5万円も税金を浮かせられるのです。

下の表でiDeCoの開始年齢ごとにどれだけ資産が増えるか、確かめてみましょう。早く始めることによって、資産を少しでも上積みできる可能性を広げられることがおわかりいただけると思います。

年利2%で積立運用した場合、各年齢の貯まる金額は?(月額2万3000円)
年齢約20%課税の場合
(円)
非課税、iDeCoの場合
(円)
課税と
非課税の差額
(円)
50歳299.8万304.9万5.1万
51歳266.7万271.6万4.9万
52歳235.2万239.0万3.8万
53歳204.1万207.0万2.9万
54歳173.5万175.6万2.1万
55歳143.5万144.9万1.4万
56歳113.8万114.7万0.9万
57歳84.7万85.2万0.5万
58歳56万56.2万0.2万
59歳27.8万27.9万0.1万
  • ※口座管理手数料を考慮していない

まなぶくんまなぶ
くん
運用益が非課税になると、最大5万円もトクするのか……

先生小沢先生老後資金を増やすことを考えているのであれば、iDeCoを選択しないのはもったいないね

ここまで50代から始めるメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。これから詳しく見ていきましょう。

iDeCoには加入期間(正確には加入者期間と運用指図者期間を合算した期間)が10年以上あれば、60歳から年金が受け取れます。

ただし、50代にiDeCoに加入して、加入期間が10年未満だと、60歳になっても年金が受け取れない場合があるので注意が必要です。

加入期間に応じた年金の受取開始可能年齢は以下のとおりです。

加入期間年金の受取開始
可能年齢
8年以上10年未満の場合61歳から
6年以上8年未満の場合62歳から
4年以上6年未満の場合63歳から
2年以上4年未満の場合64歳から
1カ月以上2年未満の場合65歳から

50歳からiDeCoを始めれば、加入期間は10年以上なので、60歳から年金を受け取れます。

一方、51歳でiDeCoに加入した場合は、加入期間が9年で「8年以上10年未満」に該当するため、年金の受取開始可能年齢が「61歳から」と1年延びることになるのです。

50代でiDeCoを始める場合は、年金の受取開始可能年齢がいつなのかを想定した上で、老後資金の計画を立てることが重要になってきます。

もう1つのデメリットとしては、50代だと積立期間が10年以下しかなく、20代や30代などの若い世代と比べて、資産を大きく増やせるチャンスが少ないことも挙げられます。

資産を大きく増やすには、「複利の効果」を発揮させることが大切です。「複利」とは、元本から得られた利息を元本に組み入れること。利息にまた利息がつくことになるため、複利の期間が長く続くほど、お金が増えるスピードが増す効果が期待できるのです。

ただ、50代だと期間が短いため、若い世代と比べると資産を増やせるチャンスは少なくなってしまうのです。

なおiDeCoは、60歳以降の積み立てはできませんが、資産の運用は70歳まで続けられます。運用中は金融機関に口座管理手数料は支払わなければなりませんが、その間資産を増やせるチャンスを作れることになります。

【注】iDeCoの加入期間については、法改正により2022年5月以降、60歳から65歳までに延長されることが決定しました。加入期間の延長は、特に50代のiDeCo加入者にとっては朗報と言えます。

50代でiDeCoを始めても、積立期間は最長10年と短く、資産を増やせるチャンスも少なくなりがちです。なので50代は、値動きが安定している商品で、資産を極力減らさず積立運用をすることがポイントになります。

たとえば、元本保証のある定期預金や、価格変動のリスクが低い債券型ファンドなどが向いています。

まなぶくんまなぶ
くん
50代からiDeCoを始めてもいろいろメリットはあるんだね

先生小沢先生加入期間など注意すべき点はいくつかあるけど、節税効果を得ながら効率的に老後資金を貯めるなら、50代からでもiDeCoはおすすめなんだ

まなぶくんまなぶ
くん
積立期間が短いから、価格変動の激しい商品が向いていないのも、大事なポイントなんだね

先生小沢先生50代はiDeCoに加入できるラストチャンス。ぜひこの機会を逃さずつかんでほしいね

合わせてこちらもチェック!

ポイントiDeCoの金融機関や商品を比べてみよう

この記事の3つのポイント

  1. 50代でも節税効果が期待でき、老後資金が着実に貯まる
  2. iDeCoで資産を増やすためには、できるだけ早く始めることがポイント
  3. 安定的な値動きが期待できる商品を選んで、資産が減るリスクを抑える

この記事の著者

小沢 美奈子 ファイナンシャルプランナー
小沢 美奈子
K&Bプランニング代表。大学卒業後、損害保険会社にて社員教育、研修講師などを経験。約12年間勤務後、外資系損害保険会社で営業に従事。ファイナンシャルプランナーとして活動開始後はWebや書籍などで記事執筆、セミナー講師、家計相談などを行う。シニアや生活困窮者のライフプランにも力を入れる。フォトライターとしても活動。趣味はカメラ。

どこで口座開設したらよいの?

iDeCo(イデコ)は一人一口座しか持てないため口座選びが重要。でも、多くの金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。 そこで、分かりやすい基準として、iDeCo専門サイトNo.1の「iDeCoナビ」でよく見られている金融機関と独自サービスがある注目の金融機関をご紹介します。
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