投資信託(ファンド)とは?メリット・デメリットを預金者目線で検証

  • 公開日:2019.12.19
【最強の積立商品】投資信託(ファンド)とは?そのメリット・デメリットを預金者目線で検証してみた

今回教えてくれる先生

新井 宏之 Finasee編集部員
新井 宏之
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。編集制作会社・ネット証券等でマネー系の書籍・ムック・雑誌・WEBの編集制作に携わってきた。

まなぶくんまなぶ
くん
お母さんがテレビで年金のニュースを見て、『定年までに2000万円貯めなくちゃ』って言ってたよ

先生新井先生ゆとりある老後を送りたいなら、それくらいは貯めておいた方がいいだろうね

まなぶくんまなぶ
くん
でも2000万円なんて貯められるかな

先生新井先生毎月コツコツ積み立てていけば無理なく貯められるよ。たとえば毎月5万円ずつ積み立てていくと1年で60万円。これを34年間続けると元本だけで2040万円貯まる

まなぶくんまなぶ
くん
ええ~34年も!! もっと早く貯める方法はないの~?

先生新井先生これじゃ不満かい? 最近は金利が低いから預金だけでは増やしにくいんだ。もっと早く増やしたいなら『投資信託』を使った積立を使うといいだろうね

まなぶくんまなぶ
くん
投資信託ってなあに?

先生新井先生株や債券、不動産など、いろんな資産を組み合わせて運用する投資商品のことさ。まなぶくんの好きな食べ物に例えれば、おかずを自由に組み合わせられる、ミックス定食みたいなものだね

まなぶくんまなぶ
くん
ミックス定食かあ! いいなあ。早く食べてみたい!

高い利回りが期待できる投資信託

その昔、預金金利が年5~6%もあった時代は、銀行の定期預金や郵便局の定額貯金などに預けておけば、無理なくお金を増やすことができました。でも最近は、定期預金でさえ金利が年0.01~0.2%しかつかない「超低金利」状態が続いています。

これではいくら銀行や郵便局にお金を預けても、資産を増やすことはできません。そこで、もっと高い利回りが期待できる金融商品として「投資信託」が注目を集めているのです。

投資信託はプロに運用をお任せできる金融商品

投資信託とは、すごく簡単に言うと、手数料を払ってあなたの代わりにお金のプロ(「ファンドマネジャー」と呼びます)が資産運用してくれる金融商品のこと。資産運用と言えば株と投資信託と言われるくらいポピュラーな金融商品なんですよ。

ただ株式投資の場合、「この株を買ったらもうかるかな?」といちいち自分で調べて買ったり売ったりしなければなりません。これは多くの人にとってはなかなか難しいですし、手間もかかって大変です。

でも投資信託なら、「ファンドマネジャー」という運用のプロがお金を運用してくれるので手間いらず。しかも、預金だと資産は大きく増えない可能性が高いですが、投資信託だと大きく資産を増やしてくれる期待を高めてくれます。

さあ、あとは自分の気に入った投資信託を選ぶだけで、手軽に投資を楽しむことができるというわけです。

投資信託は積立でコツコツ資産を作るのに最適な金融商品でもあります。その理由はたくさんあるので、預金と何が違うのか、比較しながら解説します。もちろん、メリットだけでなくデメリットもあるので、あわせてチェックしてください。

預金よりも投資信託の方が利回りは高い

かりに20年間同じように積み立てたとして、銀行預金の場合と投資信託を使った場合とで、お金の増え方はどれくらい違ってくるのでしょうか。金融庁が試算したデータがあるのでちょっと見てみましょう。

下の表は、1995年から20年間、毎年同じ金額ずつ投資したときに、投資したお金(元本)に対してどれくらい増えたかを比較したものです。(A)は定期預金のみで運用した場合、(B)は国内の株と債券に半分ずつ投資した投資信託の場合を示しています。

20年間積み立てたときの利益を比較するとこうなる ~定期預金と投資信託では大きな差に~
  年平均の利回りは? トータルでいくらもうかる?
(A)定期預金で積み立てた場合 0.1% 1.32%
(B)投資信託(国内の株と債券に半分ずつ投資した商品)で積み立てた場合 1.9% 38.00%
その差はいくら? 1.8% 36.68%
  • 出所:金融庁作成
  • ※1995年~2015年までの20年間、毎年同額を投資した場合の各年末の時点での累積リターン。
  • ※上の図表は過去の実績であり、将来の投資成果を予測・保証するものではありません。

まず(A)の定期預金は、20年間も積み立てたのに、元本に対してわずか1.32%(年平均0.1%)しか増えていないことがわかります。これに対して(B)の国内の株・債券に半分ずつ投資した場合は、最終的に元本に対して38%(年平均1.9%)増やすことができました。

同じ積立でも全然違うということがおわかりいただけたでしょうか。投資信託の大きなメリットは、ここで示した(B)のように大きく増やせる運用を、誰でも手軽に行えるということです。

投資信託なら100円からでも始められる!

「ちょっと興味がわいてきたけど、投資って、ある程度まとまった資金が必要なのでは?」と思っている人もいるでしょう。でも、投資信託ならそんな心配は不要です。100円や1000円からといった、銀行預金と同額程度の少ない資金で投資信託を買うことができます。「投資にはたくさんのお金が必要」というイメージは実は間違っているのです。このように少ない金額から買えるため、投資信託が積立に向いているといえるのです。

自動積立で手軽に始められる

投資信託で積立を行うのは非常に簡単。銀行の自動積立定期預金と同じで、銀行口座から毎月一定額ずつ自動引き落としで購入していくだけです。一度手続きをするだけで、知らず知らずのうちに資産が貯まっていきます。手間もかからないので、忙しい人にはうってつけの資産形成術だといえるでしょう。

投資・運用の知識がなくてもOK

投資信託の場合、「ファンドマネジャー」という運用のプロに任せるわけですから、投資・運用の知識は特に不要。詳しくなくても始められます。運用中は預金同様、投資・運用の知識は不要です。

ただし、投資信託の購入時には、どのタイプの商品を選ぶか、ちょっとだけ考える必要があります。その点で預金と比較すると、少しむずかしく感じるかもしれません。

販売会社や運用会社がつぶれても、資産は守られる

銀行や証券会社もときどき破たん(倒産)することがあります。銀行がつぶれると、その銀行に預けていた預金の一定額までは保証されますが、それ以上は戻ってこない可能性があります(これをペイオフと言います)。

では皆さんに投資信託を販売した証券会社や銀行が破たんした場合はどうなるでしょうか。最初に答えを言うと、まったく心配はいりません。

実は、投資信託は「販売する会社」「運用する会社」「資産を管理する会社」がそれぞれ別になっています。そのため投資信託を販売した会社(証券会社・銀行など)や、運用している会社(投信運用会社)が破たんしても大丈夫。資産はそれらとは別の資産管理会社(信託銀行)にあるので、全額償還されるか、別の販売会社や運用会社に移管されて投資信託の運用が続きます

では資産を管理している会社がつぶれたらどうなるでしょうか。この場合も心配は無用です。投資信託の資産は、信託銀行自身の財産とは区別して管理されていて、投資した人の財産が守られる仕組みになっているからです。

もちろん投資信託にはメリットばかりではなくデメリットもあります。とはいえ、正しく理解しておけば、そんなに怖がる必要はありません。

運用状況によっては元本割れする可能性も

銀行預金には元本割れはありませんが、投資信託には元本割れのリスクがあります

でも投資信託の場合、過去の運用例を振り返ってみると、一時的に元本割れすることがあっても、20年あるいは30年という期間で見ると、ほとんどが右肩上がりのグラフを描きます。結果的に当初の2倍、3倍の価格になるケースも珍しくありません。

投資信託で資産を増やしたいなら、目先の上げ下げに一喜一憂せず、気長に続けることが大切です。

手数料がかかる

もう1つのデメリットは、銀行預金の場合はかからないですが、投資信託には手数料がかかってくる点です。投資信託にかかる手数料には、買うときの「購入手数料」、運用している間の「信託報酬(運用管理費用)」、一部の商品では売るときの「信託財産留保額」の3つがあります。

このなかで積立投資を行う際に特に気をつけたいのが購入手数料と信託報酬です。購入手数料は毎月の積立のたびにかかってきますし、信託報酬は運用を続けている限り、毎年同じ率でかかってくるからです。

でも最近は、投資信託の中にもこの購入手数料がゼロだったり、信託報酬がものすごく安く設定されていたりするものが増えています。「利益が手数料で目減りしてしまうのはイヤだ」という人は、そういった手数料の安い投資信託を選びましょう

ここまで投資信託について預金と比較しながら解説してみました。投資信託を始めてみる価値があることがおわかりいただけましたでしょうか? 以下に図表にしてまとめてみましたので、もう一度整理してみてみましょう。

投資信託と定期預金(積立の場合)の主な違い
  定期預金 投資信託
積立の最低購入金額は? 毎月1000円からが一般的 毎月100円、1000円、5000円からなどが一般的
元本割れのリスクは? なし あり
運用会社が破綻したとき、
どうなる?
元本1000万円とその利息分まで保証される(預金保険) 全額保証
利息はつく? 決められた利率に基づいて利息が支払われる 運用状況によって変動するが、分配金が支払われる(もともと分配金が支払われない投資信託もある)
手数料は? かからない かかる(一般的に買ったとき、運用している間、売ったときにかかる)

投資信託の積立投資で資産を大きく増やすためのポイントは、できるだけ長い期間積立を続けることにあります。その意味では、「こういうものがあるんだ」と気づいたときが最大のチャンス。一日でも早く始めれば、それだけ多くの資産を貯めることができます。

実は筆者自身も十数年前から投資信託で積立を実践していて、その効果を実感しているところです。気になった人は、今すぐ始めてみては?

投資信託の積立は、投資信託を販売している金融機関ならどこでもできます。証券会社・銀行の中から好きな金融機関を選んで口座開設手続き(証券会社なら総合取引口座、銀行なら投資信託口座)が行えます。

金融機関の窓口に出向いて手続きするのは「ちょっと面倒だな」という人におすすめなのが、「ネット証券」。パソコンやスマホでWebサイトにアクセスすれば、簡単に口座開設の申し込みや投資信託の取引ができます。

↓金融機関の選び方やおすすめのネット証券については、下記の記事をご覧ください。

先生新井先生どうだい、まなぶくん。投資信託の魅力が少しはわかってきたかな

まなぶくんまなぶ
くん
うん。もっとむずかしいのかと思っていたけど、意外と簡単にできそうだね

先生新井先生そうなんだ。特に積立にすると口座引き落としで自動的に貯まっていくから楽でいいよ

まなぶくんまなぶ
くん
わかった。さっそくお母さんにも教えてあげなくちゃ!

この記事の3つのポイント

  1. 投資信託は、コツコツ積立で資産形成するのに最適な金融商品
  2. 自動引き落としを使えば、いつの間にか着実に積立が行える
  3. 積立投資をするなら、手数料が安い投資信託を選ぶのがポイント

どこで口座開設したらよいの?

投資信託を購入する際、忘れてはならないのは非課税制度「つみたてNISA」を利用する事です。 中立的な、つみたてNISA専門サイト「つみたてNISAナビ」で圧倒的に口座開設されている上位2社と、注目の金融機関をご紹介します。
集計期間:2020年04月01日〜2020年04月30日

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