「ウェルスナビ(WealthNavi)」の評判・実績は? メリット・デメリットも解説!

  • 公開日:2021.07.02
「ウェルスナビ(WealthNavi)」の評判・実績は? メリット・デメリットも解説!
監修:松岡 賢治 マネーライター・ファイナンシャルプランナー
著者:田中 雅大 編集者

ウェルスナビ(WealthNavi)は、金融商品の買い付けやリバランス(資産の配分を元の比率に戻すこと)といった資産運用で必要な行動を、すべて自動で行ってくれるロボアドバイザーサービスです。「投資って難しそう……」と思っている方も心配ご無用。投資資金を入金しておくだけで資産運用をまるっと全てお任せできます。専用アプリを使えば入金や出金、自動積立の設定や運用状況の把握などもスマホで完結してしまいます。

預かり資産額や運用者数は、数あるロボアドバイザーサービスの中でナンバーワン。ロボアドバイザー市場シェア60%を誇ります。最近ではテレビCMでも見かけるようになりましたね。

ウェルスナビ基本情報
特徴資産運用をすべて自動で行ってくれる、シェア60%のロボアドバイザーサービス
向いている人投資が初めての人、時間がない人、投資が面倒な人
最低投資額10万円〜(初回入金時)
※リスク許容度診断は無料
自動積立額1万円〜
預かり資産額4500億円(2021年5月28日時点)
口座数39万口座(2021年3月12日時点)
利用手数料預かり資産の1%程度(年率)(税別、3000万円を超える部分は0.5%)
【長期割】
6ヵ月ごとに利用手数料の割引が拡大されるサービス。長期割判定額が50万円〜200万円未満だった場合は年率0.01%ずつ、200万円以上の場合は年率0.02%ずつ割引が適用され、利用手数料は最大で0.9%まで下がる。
運営会社ウェルスナビ株式会社

ウェルスナビの最低投資額は、初回入金時が「10万円〜」。その後、毎月決まった金額を投資に回す「自動積立」を利用する場合の投資額は「毎月1万円〜」です。

利用手数料は、基本的に年率1%程度。ウェルスナビを続けた期間と運用金額に応じて6ヵ月ごとに手数料の割引率が拡大する「長期割」が適用されると、最大0.9%まで下がります。

ウェルスナビの長期割の説明

  • ※出所:2021年4月末時点のウェルスナビの公式サイトより

なおウェルスナビでは投資対象資産の一部として、米国に上場されている ETF(上場投資信託)を組み入れています。そのため利用手数料とは別に年率0.08%~0.13%程度のETF保有コストがかかることも知っておきましょう。この金額はETFの中から自動的に差し引かれるので、別途支払う必要はありません。

ウェルスナビのETFでお客様が負担するコストのイメージ図

  • ※出所:2021年4月末時点のウェルスナビの公式サイトより

例えば合計10万円の資産に対して、1180円〜1230円程度の手数料が発生すると言えます(消費税とETF保有コスト含む)。

投資信託や株式投資など、ほかの投資手段もある中で、ウェルスナビを利用するメリットは何でしょうか? あわせてデメリットも紹介していきます!

ウェルスナビは投資の知識がなくても始められる

投資に興味があるけれど「どんな商品を買えばいいの?」「自分で運用できる自信がない…」「続けられない」「いろいろ調べるのが大変」という人もいるでしょう。その点、ウェルスナビは一人ひとりに合った投資プランの提案から金融商品の買い付け、さらには運用までを自動で行ってくれるので、投資資金を入金しておくだけで資産運用ができてしまいます

例えば投資初心者に人気の商品として、ロボアドバイザーの他にも投資先の選定などをプロにお任せできる投資信託があります。しかし世の中に6000本以上もあるといわれる投資信託の中から、自分に合った商品を選ぶのは手間がかかります。その点、ウェルスナビは自分のリスク許容度に合った商品の購入や、資産配分の調整までをも自動で行ってくれるわけですね。

またウェルスナビには、AIを使った資産運用のアドバイス機能もついています。「運用を続けていけるか不安…」という方に向けて、長期投資で挫折しそうなときにもサポートを行ってくれるわけです。

手間がかからず簡単に続けられる

運用を始めるためにユーザーが行う作業は、無料診断を受けた後に口座開設の手続きを行い、投資プランに同意・契約、そして投資の資金を入金するだけです。投資信託のように自分で商品を選んで買い付ける必要もなく、リバランスといった資産配分の調整も自動で行うため手間もかからず、続けやすいといえるでしょう。

スマホだけで始められる

投資と聞くと、何台ものモニターがあるパソコン画面に張り付いて行うイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ウェルスナビは手続きから運用までスマホで完結。専用のスマホアプリを使って資産運用の状況が確認できるのはもちろん、入金や取引も可能です。

株式や債券だけでなく金や不動産にも分散投資できる!

ウェルスナビを通じて、国内外の株式や債券だけでなく、金や不動産など世界各国の複数の資産に分散投資が可能です。世界50ヵ国・1万1000もの銘柄に投資を行うのと同じ効果が得られるといえます。まさに分散投資によってリスクを抑えながら、世界経済の成長の恩恵を受けることができるのです。

ウェルスナビのポートフォリオの例

  • ※出所:2021年4月時点のウェルスナビの公式サイトより(リスク許容度3のポートフォリオ)

さらにウェルスナビの投資対象は、運用中のコストが国内の同種類の投資信託と比べて半分以下と割安な、米国に上場しているETFです。こうした海外の市場に上場するETFは個人で買うにはハードルが高いのですが、ウェルスナビを利用すれば手軽に投資できます。

無料でリスク許容度の診断が受けられる

一般的に投資では、現在の資産状況や投資の目的、また年齢を踏まえて自分が許容できるリスクに合った商品の組み合わせを考えることが大切だといわれます。例えば同じ10万円の損失でも、保有資産1000万円の人と100万円の人とでは、当然重みが異なりますよね。

しかし、投資経験がない人には、時間をかけて自分が許容できるリスクを把握したり、それに合った商品を選んだりするハードルは高いかもしれません。その点、ウェルスナビでは現在の年齢や年収、また資産運用の目的などからなる6項目の質問に答えるだけで、ユーザーが許容できるリスクに合った投資プランを無料で提案。さらに診断結果では、「将来予想」として何%の確率でどのくらいまで資産が増えるのかといった可能性まで算出してくれます。

質問に回答した後に提案される投資プランの例

  • ※出所:2021年5月時点のウェルスナビの公式サイトより(※質問に回答した後に提案される投資プランの例)

そして提案されたプランに同意・契約するだけで、ユーザーにとって理想的な資産配分で運用を始めることができます

ちなみにウェルスナビでは、リスク許容度に応じて5つのプランを用意。リスク許容度1の運用資産の値動きが最も少ないローリスク・ローリターン型、逆にリスク許容度5は最も値動きが激しいハイリスク・ハイリターン型の運用プランとなっています。

ウェルスナビのサービスが開始された2016年1月から2021年4月までの期間で、開始時に100万円を投資し、月3万円ずつを円建てで投資した場合のリターンは、リスク許容度ごとに以下のように異なります。

2016年1月から2021年5月までのリスク許容度別リターン(円建て)
リスク許容度累計元本額資産評価額リターン
1292万円365万円+25.1%
2292万円393万円+34.8%
3292万円416万円+42.5%
4292万円438万円+50.1%
5292万円450万円+54.1%
  • ※出所:2021年6月時点のウェルスナビの公式サイトより

この結果を見ると、リスク許容度5の運用成績が良いわけですが、リターンが高いとその分損失も大きくなる可能性があることは知っておきましょう。

NISAも使えて非課税メリットも自動で享受

2021年2月から「おまかせNISA」が登場、NISA口座でもウェルスナビのロボアドバイザーサービスが使えるようになりました

NISAとは少額投資非課税制度の略で、投資で出た利益に通常かかってくる20.315%の税金が非課税になる制度のこと。NISAには一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類がありますが、おまかせNISAで利用可能なのは一般NISAのみになります。

おまかせNISAでは、①金融商品の選定→②商品ごとの購入額の決定→③非課税枠の活用→④資産の購入→⑤毎月の積み立て→⑥資産のリバランスといった面倒な工程をすべて自動化。

特にメリットがあるのが③非課税枠の活用です。一般NISAの非課税枠の上限は年間120万円。その金額までは、利益が発生しても20.315%の税金はかかりません。おまかせNISAでは、ウェルスナビ口座と一般NISA口座の2口座を開設しますが、この非課税枠の上限に達するまではNISA口座で運用され、超えた分はウェルスナビ口座で運用されます。この使い分けももちろん自動化されているので、面倒な手間がかかりません。

節税メリットが魅力の一般NISA制度も自動で使えるのが、おまかせNISAの最大の特徴です。

ウェルスナビでは、理想的な資産配分を実現するために初回入金額は最低10万円からとなっています。そのため最低100円から投資ができるネット証券などと比べると、投資初心者には少々ハードルが高く感じられるかもしれません。

そして、自動積立機能を利用する場合は最低1万円から。他のロボアドバイザーサービスと同程度の最低投資金額ですが、それでも100円から始められるネット証券と比べると、高く感じられてしまいますね。

しかし100円などの少額から投資を始めたとして、得られるリターンは微々たるもの。大きく収益化するには時間が掛かります。つまり最初からそれなりの収益を目指すのであれば、最低10万円以上は必要だということ。それに投資最低額としてまとまった金額が設定されているからこそ、数多くの商品に分散投資が可能なのです。

ウェルスナビの運用手数料は、預かり資産の評価額に対して年率1%程度。他のロボアドバイザーサービスと比べても、高くもなく低くもない金額です。

しかし、運用中のコストが0.3%以下のインデックス型投資信託も増えている中、ウェルスナビの1%程度という手数料は高いのではと感じる方もいるかもしれませんね。

ただ、1%の手数料を負担するからこそ、複数の商品の買い付けやリバランスなどを代わりに行ってくれるわけです。

ここまでウェルスナビのメリットやデメリットを紹介してきましたが、実際の評判はどうなのでしょうか?

ウェルスナビを利用した人の感想や評判を集めてみました。

  • 手数料は1%かかるものの、自分でやるには面倒なリバランスを自動で行ってくれるから、その対価だと思っている。
  • リスク許容度を最高の5にしたけれど、それでも株やFX、仮想通貨よりは値動きは激しくないから安心。

自分で行うには手間がかかるリバランスを代わりに行ってくれる点を評価する声や、株式投資やFX、仮想通貨などと比べてリスクの低い投資であると感じる意見などがありました。

一方で、こんな声も。

  • 手数料が1%もかかるなら、ウェルスナビで提案されたポートフォリオを参考に自分でインデックス型投信を積み立てた方が手数料的には安上がりでは?
  • もともとつみたてNISAをやっているから、自分の中でどうすみ分けしたらいいか分からない。つみたてNISAなら利益は非課税だし。NISA対応はしてるみたいだけど、そもそもつみたてNISAがいいし、iDeCoもしてるから乗り換える気はないかな。

投資経験のある人にとっては1%という手数料は高いという声や、つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度が使えない点を挙げる人がいるようです。

投資の目的はあくまでも資産を増やすことだとすると、気になるのが他のロボアドバイザーサービスと比べた際の運用実績ですよね。

そこで主要なロボアドバイザーサービス4社の運用実績を比較してみました。サービスごとに運用期間や開示方法が異なるため、あくまでも目安となりますが、参考にしてみてください。

サービス・指数名運用実績(※)運用期間
ウェルスナビ(ドル建て)31.7%~76.9%2016年1月~2021年5月末
楽ラップ(下落ショック軽減機能なし)24.06%〜72.29%2016年7月4日~2021年5月末
THEO13.27%〜53.07%2016年3月~2021年5月末
ON COMPASS0.04%〜53.75%2016年6月10日~ 2021年5月末
  • ※運用実績は、各社の期待リターンおよび想定リスクがもっとも低いポートフォリオの騰落率(%)~最も高いポートフォリオの騰落率。THEOのみ運用実績は月次リターンから算出した推計値

上記表の比較を見ると、ウェルスナビは主要なロボアドバイザーサービスの中でも比較的好成績を収めているといえそうです。投資に関する面倒ごとをすべて自動でやってくれて、運用パフォーマンスも現状、上記の実績を保っているウェルスナビ。利用者が増えているのもうなずけますね。

これまで、ウェルスナビのメリット・デメリットおよび評判・実績を見てきました。ロボアドバイザーサービスに興味があるのなら、ウェルスナビは有力な選択肢の一つといえるでしょう。

  1. 資産運用をすべて自動で行ってくれるため、投資初心者も始めやすい
  2. 株式や債券だけでなく、金や不動産といった異なる資産にも分散投資できる。NISAにも対応可
  3. 「長期割」によって長く運用するほど、利用手数料が最大0.9%まで割引される

この記事の監修者

松岡 賢治 マネーライター・ファイナンシャルプランナー
松岡 賢治
シンクタンク、証券会社のリサーチ部門に在籍し、国内マクロ経済と債券市場のマーケットアナリストとして従事。1996年に独立し、1997年ファイナンシャルプランナー資格を取得。以後、ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ビジネス誌や経済誌を中心に日本経済、資産運用、投資をテーマにした記事の執筆を開始。著書に『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』『豊富な図解でよくわかる! キャッシュレス決済で絶対得する本 』。

この記事の著者

田中 雅大 編集者
田中 雅大
ペロンパワークス・プロダクション代表。編集プロダクション、出版社勤務、『MONOQLO』『日経ビジネスアソシエ』『サイゾー』等の編集記者、Webメディア運用を経て、ペロンパワークス・プロダクション設立。編集記者時代のフィールドは金融とデジタル製品。AFP/2級FP技能士。
この記事は役に立ちましたか?
  • よく分かった (3)
  • 難しかった (0)

このページをシェアする

  • Lineにシェア
  • はてなブックマークにシェア

連載

  • コツコツ積立の魅力
  • 初心者向けおすすめ本

参考サイト
もっと情報をキャッチ!