一般社団法人金融資産リサーチ研究所と株式会社想研が共同運営するウェブメディアFinaseeは、お金のプロとして活躍するFPが、一般の方々や社会に対し、投資教育の担い手として幅広くメッセージを伝えられる場を作ることを目的に、「FPからのメッセージ」コンクールを開催しました。銀行や保険代理店などに所属する「金融系組織所属FP」部門、それ以外の「独立系FP」部門について、厳正な審査の結果、それぞれの最優秀作品賞が決定いたしました。
投資は損をしそうで怖いから、
投資に踏み出せないあなたへ
大和証券
ライフプランビジネス部
小出 昌平さん
最優秀作品賞受賞のご連絡をいただいた時はとてもビックリしました。いつも仕事では、現役世代の皆さまに、資産形成の大切さをうまく伝え切れないことが悩みです。そんな自分自身の不甲斐なさを人一倍経験していることが、選ばれた理由かもしれません。これからも試行錯誤しながら金融投資教育に携わっていきたいですね。ありがとうございました。
プルーム・ヒューマン・エデュケーション 取締役社長
齋藤利枝子氏
今回ご応募いただいた皆さんの原稿は、投資環境を踏まえ、どうしたらお客さまに資産運用に踏み切っていただけるのかを、よく考えていらっしゃるものが多かったと思います。
中でも小出さんの原稿は、投資行動を起こす上での魔法の言葉「安く買って高く売る」ことが、分かりやすくまとめられていました。
資産運用の必要性は理解されていても、なかなか投資信託など価格変動商品に手が出せない方が多い中、安く買って高く売るというストレートな点を突いているところが評価のポイントです。
バリュー投資とグロース投資は本来、投資の基本的な考え方。いま投資行動に踏み切れないお客さまへのメッセージとして、しっかり伝わる内容だったと考えます。
クラウドファンディング型
空き家ファンドによる
老後資金の利活用
寿FPコンサルティング
代表取締役
高橋 成壽さん
空き家が売れない、貸せないのには物件の抱える問題があります。それらをファンドを通じて共有し、利用者を公に募ってマッチングするアイデアとクラウドファンディングという手法を掛け合わせることによって新たな価値を生み出せる と考えました。今回の内容が複数の社会課題を同時に解消する方策として認知いただければ幸いです。
確定拠出年金相談ねっと 代表
山中伸枝氏
さまざまな立場の方が「ファイナンシャルプランナー」という肩書きを持って活動する中、「独立系FP」がお客さまへ提供するアドバイスは既成の金融商品ではなく、お客さまそれぞれの課題を洗い出した上での「お金の流れの改善案」ではないかと考えます。
例えば長期的視野に立った収支の改善、資産の形成とリスク管理です。
そういった観点で考えると、「クラウドファンディング型空き家ファンドによる老後資金の利活用」は、空き家を抱える問題と住居費を抑制したいという要望をマッチさせたソリューションの提供という点が非常に評価できると考えました。
個々のお客さまと向き合っているFPだからこその問題意識であると思います。