【2020年】つみたて(積立)NISAのおすすめ銘柄は?徹底比較

  • 最終更新日:2020.02.21
  • 公開日:2019.11.26

今回教えてくれる先生

新井 宏之 Finasee編集部員
新井 宏之
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。編集制作会社・ネット証券等でマネー系の書籍・ムック・雑誌・WEBの編集制作に携わってきた。

まなぶくんまなぶ
くん
つみたてNISAの対象商品(投資信託)は約160本(2019年10月1日時点)。国内で販売されている投資信託は約6000本っていうから、だいぶ絞られているのはありがたいよね。でも、まだ何を選べばいいのかわからない……。初めてのことだし心配もしているんだ

新井先生新井先生その気持ち、よくわかるよ。私が初めて投資をしたときもずっと不安な気持ちだったよ。でもね、投資信託というのは日本の人だけでなく、世界中の人たちも買っているものなんだよ。それだけ人気のあるものだし、信じてもいいんじゃないかな?

まなぶくんまなぶ
くん
そっか……。でも、絞られているとはいえ、つみたてNISAの対象商品はまだ160本もあるんだよね。『自分に合った投資信託を選んで』って言うけど、ここから選ぶのはけっこう大変だよ。先生、どんな投資信託で積立をすればいいのか教えてよ

新井先生新井先生もちろん! 投資信託の初心者の方向けの投資信託がどういったものなのか、解説しますね

つみたて(積立)NISAを活用して投資信託を選ぶ前に注意しておかなければならないのが、「つみたてNISAでは銘柄の変更に一定の制限がある」っていうことです。

つみたてNISAでは、イデコ(iDeCo)などでは許されている「スイッチング」(投資信託の入れ替え)ができません。例えば、これまで積み立ててきたA商品をそのまま別のB商品に入れ替えることはできないんです。

ただし、つみたてNISAの非課税枠(40万円)の範囲内で、A商品の積立を止めた後で、B商品の積立を始めるといった形で銘柄を変更することは可能です。

つみたてNISAでは銘柄の変更に一定の制限がある

「銘柄の変更が自由にできないのはデメリットだ」なんて声も聞こえる、つみたてNISAですけど、初めての投資だからこそ、こういったできるだけ面倒なことは避けたいでしょ? だからこそ、つみたてNISAの場合、最初にどんな銘柄を選ぶかが重要になってくるんです。

↓当サイトでは金融機関に関しても徹底比較しています!詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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つみたて(積立)NISAを利用するなら、どれくらいの期間、運用しようかな? 5年?10年?20年? 運用したい期間は人によって違うと思うけど、その間、投資にはよいときもあれば、どうしても悪いときもある。たとえマイナスになっても、長い期間であれば、持ち続けて利益が出てから売るということもできます。

でもね、短期間で運用すると、買ったときの投資信託の基準価額よりもマイナスになる……というケースも十分に考えられるのです。そうなると、買った金額よりも戻ってくるお金が少なくなっていることもあり得るのです。

これはできるだけ避けておきたいところ。だからこそ、値下がりリスクが少ない銘柄を選ぶことが大切だし、そのような銘柄にはどんなものがあるのか、考えることが必要なんです。

そこで、つみたてNISAだからこそ!のおすすめな投資信託の選び方を2点、ご紹介しますね。

「世界中の資産に分散投資したファンド」を選ぼう

皆さんにおすすめしたいのが、「全世界」に投資することです。

投資信託には、たくさんの種類の商品があります。その中には日本だけに投資するものやアメリカにだけ、中国にだけ、といった特定の国にだけ投資する投資信託があるんです。でもね、そのような投資信託だと、その国の経済・社会・政治などの情勢に依存してしまい、そういった投資信託の基準価額にも大きな影響を受けることがあるんです。

例えば、アメリカに投資した場合を考えてみましょう。今、アメリカのマーケットは過去最高とも言われている状況です。その分、今は投資した以上に大きな利益が出ているんだけど、その代わり、今よりマーケットの状況や景気が悪かったりするとタイミングによっては大きなマイナスになってしまう可能性もあるんです。

だからこそ1つの国だけにとらわれず全世界に投資することで、値下がりリスクを分散できて、安定した運用を行うことができるようになるのです。

「『全世界に分散投資した方がよい』と言われても、ホントなの?」と不安を感じている人もいるかもしれませんね。アメリカの例で説明した通り、特定の国にのみに投資をした場合には、大きな利益を得られる可能性がある反面、その国のみの状況によって大きなマイナスになってしまう可能性があるでしょ? そんな怖い事態を避けるためにも、複数の国に分散して投資をし、大きな利益が得られないかもしれないけど、怖い思いを少なくすることが大切なんです。

このような理由から考えていくと、全世界の株式に投資するファンドや、全世界の株式・債券・不動産などに投資するバランス型ファンドといった、「全世界に分散投資しているファンド」を選ぶのがおすすめといえます。

「インデックスファンド」を選ぼう

そしてもう1つ、投資信託選びにおいて大事なことは、「インデックス運用」のファンドを選ぶことです。

そもそも投資信託の運用方法には「インデックス運用」(「パッシブ運用」とも呼びます)と「アクティブ運用」というものがあります。

インデックス運用とは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった、投資の基準となる「指数(インデックス)」と連動して動く運用のことです。値動きが小さくなる傾向にありますので「パッシブ」という名前の通り、“控えめな運用スタイル”と言えるかもですね。

一方、アクティブ運用とは、その指数より値上がりするよう積極的に運用することをアクティブ運用というのです。まさに“アクティブに動く運用”というわけです。

インデックス運用とアクティブ運用

ここでちょっと気になりませんか? インデックス運用のファンドとアクティブ運用のファンドを比較して、リターン(ざっくり言うと「もうけ」のことです)でどれくらい差が出ているのか。

そこで「SPIVA🄬日本スコアカード」(2018年末時点)という第三者機関がまとめたデータをもとに、インデックス運用とアクティブ運用の勝率を比べてみました。

例えば「日本の中小型株ファンド」の場合、1年のリターンでのインデックスファンドがアクティブファンドに勝つ割合は58.17%、3年で32.90%、5年で49.31%、10年で56.21%となっており、2つのファンドは拮抗しているといえますね。

一方、世界の株式に投資する「グローバル株式ファンド」の場合、1年のリターンでのインデックスファンドがアクティブファンドに勝つ割合は73.47%、3年で89.47%、5年で89.40%、10年で92.31%。その差は歴然。インデックスファンドがアクティブファンドを圧倒しているんです。

つまり、ここで言えるのは、銘柄をカンタンに変更できないつみたて(積立)NISAの特徴を考えると、勝率の高いインデックスファンドに絞って投資するのが賢い選択だということです。

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そこで、これまでお話しした「世界に分散投資しているファンド」「インデックスファンド」で、それでもって最もコスト(信託報酬)が安い、つみたて(積立)NISAのファンドをランキングTOP10にまとめてみました(下表参照)。信託報酬が低い分、リターンを高められる期待も高くなる。ここは見逃しちゃいけませんよ。

つみたてNISA対象商品の中で最も信託報酬が低いのはどれ?
「全世界」に投資するインデックスファンドTOP10
順位ファンド名
運用会社
信託報酬
(年率・
税込)
純資産
総額
(円)
販売会社
1位SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(愛称:雪だるま(全世界株式))
SBIアセットマネジメント
0.1102%
程度
52億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
2位eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
三菱UFJ国際投信
0.1144%
以内
150億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
3位eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
三菱UFJ国際投信
0.1144%
以内
14億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
4たわらノーロード 全世界株式
アセットマネジメントOne
0.132%2億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券
5eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
三菱UFJ国際投信
0.154%
以内
450億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
6DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
ニッセイアセットマネジメント
0.154%323億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
7DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
ニッセイアセットマネジメント
0.154%163億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
8DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
ニッセイアセットマネジメント
0.154%139億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
9<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
ニッセイアセットマネジメント
0.154%50億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
10DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)
ニッセイアセットマネジメント
0.154%30億SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券
  • ※信託報酬、純資産総額は2020年1月31日時点の数値。
  • ※注:信託報酬の金額が同じ場合、純資産総額が大きいファンドを上位にしている。また、信託報酬の金額が同じでも「以内」の表記がついているファンドを上位としている。

そんなランキングTOP10の中で、投資・資産運用に詳しいファイナンシャルプランナーの飯田道子さんが特におすすめするファンドを3つピックアップして、その理由を解説してもらいました。あなたの気になる銘柄はどれですか?

FP飯田道子さんがおすすめする「つみたてNISA銘柄」

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

おすすめ

TOP10の中で、投資信託の規模を示す「純資産総額」が最も多いのがこのファンド。「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内不動産投資信託(REIT/リート)」「海外不動産投資信託」の8つの資産に均等に分散投資しています。その分散のバランス感や好成績などから人気があります。

【取扱販売会社】
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券

たわらノーロード 全世界株式

おすすめ

2019年7月に設定されたニューフェイス。取扱会社は限られますけど、これからが楽しみなファンド。信託報酬は年率0.132%(税込)と非常に低いです。先進国および新興国の市場に広くわたって投資をしているので、バランスの良いファンドです。

【取扱販売会社】
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

おすすめ

日本株を含む全世界の株式に投資するファンド。全世界の株式なので先進国はもちろん、これから発展が見込める新興国の株式にも投資します。信託報酬は年率0.1102%程度(税込)と格安コストになっています。まんべんなく世界の株式に投資したいなら、こちらの投資信託がおすすめです。

【取扱販売会社】
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券

FP飯田道子さんが選んだ3銘柄全てを購入できる金融機関は?

金融機関によって、購入できる銘柄は異なります。口座を開設するのであれば、お金のプロであるFP飯田道子さんがおすすめする銘柄全てを購入できる金融機関を選びたいですね。

つみたてNISA口座を開設できる金融機関は160を超えますが、飯田さんがおすすめする3銘柄全てを購入できる金融機関は下記の4社に限られます。各社共に特徴があるので自分に合った金融機関選びの参考にしてください。

SBI証券
購入手数料購入手数料積立頻度取扱銘柄数
0円100円~3種
(毎日、毎週、毎月)
153本
【SBI証券おすすめのポイント】
  • ・主要ネット証券NO1の最大手
  • ・投資信託保有残高に応じて、Tポイントが貯まる。
  • ・つみたてNISA商品として人気のSBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンドを買える唯一の証券会社
楽天証券
購入手数料購入手数料積立頻度取扱銘柄数
0円100円~2種
(毎日、毎月)
152本
【楽天証券おすすめのポイント】
  • ・主要ネット証券NO2の大手
  • ・投資信託保有残高に応じて楽天スーパーポイントが貯まる
  • ・更に、楽天カードで積立購入すると、楽天スーパーポイントがダブルで貯まる
マネックス証券
購入手数料購入手数料積立頻度取扱銘柄数
0円100円~1種
(毎月)
150本
【マネックス証券おすすめのポイント】
  • ・Amazonギフト券やdPOINTに交換できるマネックスポイントが投資信託保有残高に応じて貯まる。
  • ・銀行口座から証券口座への引き落とし手数料が無料
松井証券
購入手数料購入手数料積立頻度取扱銘柄数
0円100円~1種
(毎月)
150本
【松井証券おすすめのポイント】
  • ・信託報酬(運用時の手数料)が高い銘柄は、手数料の一部を毎月現金還元
  • ・他社からの乗り換え手数料を松井証券が負担
  • ・銀行口座から証券口座への引き落とし手数料が無料

新井先生新井先生どう、つみたて(積立)NISAの銘柄選びはむずかしかった?

まなぶくんまなぶ
くん
そんなことなかった。銘柄選びの基準が理解できていれば、怖くないものもあるってわかったよ(笑)。世界に分散投資するインデックスファンドがポイントなんだよね?

新井先生新井先生そうだね。あと、コスト(信託報酬)が安いファンドであることも忘れてはいけないよ

まなぶくんまなぶ
くん
わかった~♪

↓つみたてNISAにおすすめの金融機関を編集部でピックアップしてみました。以下のページをご覧ください。おすすめの理由も詳しく解説していますよ。

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この記事の3つのポイント

  1. つみたて(積立)NISAの場合、銘柄は簡単には変えられないことに注意!
  2. 投資が初めてなのであれば、「世界に分散投資しているファンド」を選ぼう!
  3. 勝率の高い「インデックスファンド」に絞って投資しよう!

どこで口座開設したらよいの?

いざ始めよう!と思っても数ある金融機関の中から、どこを選べばよいか迷いますよね。 そこで、分かりやすい基準として、中立的なつみたてNISA専門サイト「つみたてNISAナビ」で圧倒的に口座開設されている会社と、独自のサービスやキャンペーンがあるおすすめ金融機関をご紹介します。
集計期間:2020年04月01日〜2020年04月30日

  1. No.1

    SBI証券

    SBI証券の特徴は?
    • つみたてNISAナビで圧倒的No1の口座開設数!
    • つみたてNISA対象銘柄、業界最多
    • Tポイントが貯まる・使える
  2. No.2

    楽天証券

    楽天証券の特徴は?
    • 取扱銘柄数が150本以上と豊富なラインナップ!
    • 楽天スーパーポイントが貯まる
    • 100円から投資信託がができる
  3. No1にも劣らない

    auカブコム証券

    auカブコム証券の特徴は?
    • 銘柄数150本以上、全て100円から購入可能!
    • 他のお取引手数料が優遇される「NISA割」特典
    • 郵送不要「オンラインで完結」
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